日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

コニカミノルタ(株)「ワークライフバランス・キャリア・退職理由を暴露」

 

ワークライフバランス

 

営業、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、中途入社、女性、コニカミノルタ

 

子供や家庭の事情で休んだり、リモートワーク取ったりする人は男女問わずいて、それを咎めるような雰囲気もないので、ワークライフバランスは良さそうです。もちろん、職種や部門の違いはあると思いますが。働き方改革を進めており残業時間には厳しくなっている。もともと、多くの社員は裁量労働制で残業代は天井があって、サービス残業になるケースが多かったので、この動きは歓迎されている。本社でも8時過ぎには大半は帰宅してることが普通でした。

 

管理部門、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

会社として、ワークライフバランスは重視しているかのようだが、裁量労働制で、かつ、人件費を削っている状況では、ワークライフバランスは期待できない。計画有給という制度が途中でできたが、それ以外では、なかなか有給の申請はしづらい。休日出勤は無いが、残業はかなり多いし、残業して当たり前の文化だった。仕事を終わらせても、次から次に仕事が降ってきて、定時帰りは難しい。水曜は定時帰りが推奨されていたが、それでも、残業は多かった。いつからか、8時以降、原則退社の制度ができたが、制度を導入しても、仕事量が減るわけではないので、朝早く来て仕事したりしていた。会社としては、業務の効率化をしろということだろうが、掛け声ばかりで、組織としての対応は悪い。個人でできる効率化には限界がある。なお、これは2018年くらいまでの一部門での状況であり、別の部、あるいは最近は改善されたのかもしれない。

 

開発本部、研究開発、在籍10〜15年、現職(回答時)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

最近は残業規制が厳しくなってきており、原則として20時以降の在社は禁止されています。が、罰則は特に無いので形骸化している気がします。ただ帰りやすくなったのも事実なので、早めに帰って家族と一緒に夕飯を食べる時間は増えました。またリモートワーク環境も整っているので、在宅勤務と出勤しての勤務の両立が出来ます。

 

キャリア

 

情報機器、開発職、主任、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

働きがい:
製品開発、知財、量産化、マーケティングまで幅広く業務に携わることができた。新卒入社で入ってよかったと感じている。最近は開発部隊の人でも顧客先に訪問して、顧客課題抽出を行っている。新規事業創出を支援する体制が整っているため、新しいことにチャレンジすることができる。

 

成長・キャリア開発:
同じ部署に新卒から定年退職までずっといつつける人がたくさんいる。組織風土が凝り固まる傾向にある。異動したいと申し出ると、裏切られたと思われてしまう。

 

企画、在籍15〜20年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

働きがい:
社員同士の関係性は良い部門が多く、チームワークではないが、助け合いの風土がある。また、一人ひとりのレベルはそれなりに高いため、不要なストレスを感じる場面は少ないと感じる。そうしたことがないことで、自身がやるべきことに注力できるので、そのままやりがいにはつながる。

 

成長・キャリア開発:
個人的には複数の部門を経験したことで会社の動きをよりよく知ることができた。企画部門として優秀な社員と一緒に仕事できたことで、自分の成長にもつながった。

 

開発、在籍10〜15年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

働きがい:
(少なくとも自分の周りには)アグレッシブな人が比較的少なく、自分が手を挙げて、成果を出しさえすれば、やりたい仕事をやりやすい環境と思います。自分の開発した機器が世の中に出ていくのはやはり技術者冥利に尽きました。また、海外とのやり取りも多いので、海外志向の高かった自分にとっては、充実したR&Dライフを過ごせたと思います。

 

成長・キャリア開発:
前述のとおり、人によると思います。面倒見は総じて良いと思いますが、自分から動かなければそれなりの仕事しか割り当てられることもなく、のんびりとしている代わりに、成長も少ないように感じます。キャリア開発という意味では、自分はソフト開発者でしたが、開発者は基本的にまじめで、技術レベルも高かったです。部署のあたりがよかったのかも知れませんが、ソフトのレイヤーの上から下まで一通り経験することができ、どこに行ってもそれなりに働ける自信がつきました。海外とのやり取りも多かったので英語をOJTで磨くこともでき、履歴書でアピールしやすいキャリアを形成できたと思います。

 

退職理由

 

生産技術、在籍10〜15年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

今後の先行きが不透明であること。新規事業立ち上げに向けて様々な仕込みを行なっているが様々な理由で立ち上がらない。少しでも不安要素があると前に進めない。そのまま誰も判断ができない。更に末端からの意見は受け入れてもらえない。このような案件があるからやりましょうというと隅々まで説明し、大きな問題でなかったとしても上からの承認がおりない。ビジョンをもった若い人は辞めて転職し新しいフィールドに行くのが後をたたない。一方で挑戦しようとしない人はクビになることもないのでそのままいつづける。四十代、五十代が多くなり平均年齢もあがってきている。また会社も上記を理解しているが構造的に変えられることに苦しんでいるように感じた。自分の専門性を活かし新規事業や開発に没頭できる環境を見つけたため、退職を決意した。

 

研究開発、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

この会社で活躍している人の多くは、キャリア入社の人たちである。その理由は、正社員には自社内のみで通用するスキルばかりを求められ、汎用的に使える技術や他社でも通用するスキルに関しては、外注で済ませるからだと思う。その結果、この会社に長く残っている人ほど、自身のスキルを高めようという気概はなく、新人や派遣に任せっきりになり、会社全体の技術力の低下につながっているように思う。そのような自分の周囲の先輩方を見ているうちに、自分はそうはなりたくないと思い、より自身のスキルを高められるような他社への転職を検討し始めた。

 

バックオフィス、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

働かないないし仕事ができない40〜50代が多い。特に出世をあきらめたないし見込みのないことが明らかな中高年は、頑張ることもなく決まったことだけを行い、何も考えなくなっている。そのため、要領のいい若手に仕事が集まるが、若手は給与が低く、仕事との釣り合いが取れていない。会社としても、その状況を特に変える様子もなく、今年に入ってからは先行きの不透明感が一層強まり、ここで働く意欲が出なくなってきている。

 
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