日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

トヨタ自動車梶uワークライフバランス・キャリア・退職理由を暴露」

 

ワークライフバランス

 

総合職事務系、在籍3年未満、退社済み(2020年より前)、新卒入社、女性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

法令順守をしている大手企業ということもあり、純粋な「仕事」に拘束される時間が非常に長い、ということはない。ただし前述したようなインフォーマル活動にプライベートの時間を異常なほどに取られる。本社周辺には飲食店・娯楽は全くと言って良いほど無いので、平日の息抜きや、他社の友人と遊ぶ、といったことは不可能。名古屋駅からローカル線を乗り継いで1.5時間という立地も、都会育ちの人からすると不便すぎて適応が難しいと思う。豊田市に住む人間はほとんどトヨタ関連なので、世界が狭く常に見張られているような居心地の悪さも感じた。トヨタ社員だけとコミュニケーションを取り、豊田市周辺での生活に心地よさを感じる人間には、幸せだとは思う。

 

海外営業、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

組合が強いので、基本は残業は管理され、有給も完全消化が出来る。残業は月45時間、年360時間を越える場合手続きが必要になり、組合によるチェックも入りブラック企業のように働かされるということはない。がしかし、部署によっては年500時間ほど残業する人も一定数いる。駅伝などに代表される全体主義的な文化があり、自分の余暇をある程度割かなくてはいけない。断ることもできるが、特に若いうちは白い目で見られることもある。ウェットな人間関係のため休日も同僚に会うという人が多く、そういった文化が苦手な人には難しい。

 

技術職、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

有給に関しては組合員である間は100%取得でき、時期もほぼ希望が通ります。トヨタカレンダーで祝日は休日ではありませんが、今の部署に関しては祝日に合わせて有給を取ることも可能です。最近はコアタイムの無いフルフレックスタイム制度となる部署も多くなり、自分のスタイルに合わせた働き方もOK。一方、社内イベントや組合活動が活発なので、それに休日を当てることになることもしばしば。若手の頃は運営を打診されることもあり、なかなか忙しくなることもあるかもしれません。(楽しめればOK)また勤務日のマイナスポイントとしては、通勤時間帯の渋滞。車通勤だと1日の中で通勤時間が占める割合が大きくなってしまいます。

 

技術職、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

リモートワークや育児休職など制度は充実しており、年休も突発や繁忙期でなければ数日程度なら自由に取れる。上司によるが理由も滅多に聞かれることはなく、プライベートを優先する気風が全社的にある。幼い子供がいてもフレックス出勤などを利用して朝保育園に預けてからくるなど、会社の仕組みとしては申し分ないほど自由がきく。強いて欠点を上げれば、大半の社員が豊田市に通勤することになるため、名古屋など都市部での居住には長く混雑した通勤が不可避であること。名古屋の鉄道はお世辞にも便利とは言いがたく、最寄りの駅はSuicaすら使えない。また本社地区の駐車場は毎朝大渋滞するため、早朝通勤か電車通勤が現実解になる。

 

キャリア

 

海外営業・事業、課長、在籍15〜20年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

働きがい:
昔は、ある程度のレベルにもなれば、ビジネスの提案もできると感じていたが、今は社長一人に権力が集中し、社長が全てを決める風土。Yesマンになることに徹すことができれば、働きがいもあると思えるが、会社の経営や意思決定に問題を感じるようになると、全てのことにストレスを感じてしまう。

 

成長・キャリア開発:
入社後から10年は、蛸壷化されたスキルを磨いていくことになる。10年目以降になると、ローテーションや海外駐在も経験し、仕事の領域を幅広く見ていくことになるが、蛸壷の中で育った人が多く、議論をしていても視野が狭いと感じる人が多かった。

 

管理系、在籍5〜10年、退社済み(2015年より前)、新卒入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

働きがい:
世間から注目が集まる仕事をやっているという意味で、そこに働きがいをもっている社員が多い。また自分達が日本経済を牽引しているんだという意識も強く、それもかなりのモチベーションになっている部分があると感じた。

 

成長・キャリア開発:
20代のうちに業務に対するスタンスや考え抜くことを学べるという点では、非常に良い環境。しかし、それ以降は上司の顔色を伺いながら昇進を気にするような雰囲気が出てくるのも事実で、ビジネスマンとしての成長は鈍化するように思う。

 

事技系、在籍3〜5年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

働きがい:
働きがいはなく、成長についても社内の教育制度は画一的なものであり、個人の成長よりも組織としての成長を最優先したものになっている。個としての成長やキャリア開発を求めているのであれば、教育制度自体を抜本的に刷新しなければ先はない。

 

成長・キャリア開発:
所属する部門により、担当する業務が大きく異なる。そのため、成長できるか否か、キャリア開発についても所属部門が支配的である。希望する部門への異動はほぼ絶望的であるため、新卒入社の場合は配属先でキャリアパスがほぼ決まる。キャリアパスを描きなおすためには転職することが最も早いと考えられる。

 

退職理由

 

経理、在籍3年未満、現職(回答時)、新卒入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

希望職種との不一致および勤務場所の悪さ。職種は新卒入社時に希望を聞いたうえで振り分けられるが、そこで希望通りの職種に就けなかった場合、キャリア途中での職種変更は基本的に難しい。経理本部、調達本部…といった職種軸で人事上紐付けがされているため。無理にでも希望すれば紐付けを切ったうえで異動することはできるが、キャリア上不都合が生じる。たとえば海外赴任から戻った際に受け入れてくれる部署として誰も手を上げてくれなかったり…等。

 

さらに言えば、よくある話ではあるが豊田市の環境にも不満がある。娯楽が無い、職場の設備は古く暗い、どこに行ってもトヨタマンばかり…等。紐付けを切るリスクを犯すのであれば、勤務場所の不満も解消できる転職のほうがよい、と考えている。

 

事務部門、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

@若手の裁量権が少ない
チャレンジングな仕事を任せてもらえる環境ではあるが、裁量権は無いに等しく、結局は管理職の判断で物事が決まっていくあたりはやはり大企業と言え、やりがいは低いと感じている。

 

A給与・評価基準が不明
自分自身はまだ若手のため、人事評価に関しては不満はないが、いわゆる仕事をしていないような窓際社員が年収1000万を超えているなどざらにある状況。一方で若手の給与水準は低く、ボーナスなどは系列企業よりも少ないレベルである。

 

B異動希望がなかなか叶わない
制度上異動希望は出すことはできるが、希望部署に移動できるケースはごく稀にしかない。また、部内の雰囲気も異動者を快く送り出してくれるような雰囲気とは言えないと感じた。

 

総じて、『THE日本の大企業』といった感じ。年功序列かつ、若手の意見はなかなか通らない。その一方で、若手の仕事量はかなり多く、心持ち次第では大きく成長できる環境であるといえる。ただ、大企業のため、初期配属リスクは忘れてはいけず、不人気部署に配属となっても、簡単には異動できず、仕事のモチベーション維持は難しいと考えている。私自身、現在の場所への不満もあり転職を検討している。

 

先行開発、在籍10〜15年、現職(回答時)、中途入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

車両の電動化、知能化の急速な進展を受けて、クルマづくりそのものの構造を大きく変える必要がある。現在(2019年)会社は大きな変革時期にあると感じる。トップ層も生き残りをかけて様々な方法を模索している段階だと思う。そのため、中間層はかなり難しい舵取りをしなければならず、多少なりとも落ち着きをなくして、方針のブレが生じているように思う。いずれ収束するとは思うが、何年かは続くかもしれない。自分の場合は他の理由が占める割合が大きかったが、たまたまこのような状態に違和感を感じたことも退職を検討した一因ではある。

 

営業、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、トヨタ自動車、ウーブン・シティ

 

世界最大の自動車会社ということで革新的な製品の開発・販売に関与できるため、やりがいは非常に大きい糸思われる。しかし、大企業特有の問題もある。例えば、業務のフローがいつのころからマニュアル化されており、だれもそれを改善しようとしないため、時代にそぐわなくなっており、生産性が非常に低下している。それを改善しようと意見しても、めんどくさがられて終わることが多く、ボトムアップで改革できるような社風はない。自分としては、社員一人一人が明確な経営ビジョンを持ち、一人ひとりが会社を引いては世界を変革していくんだという気概を持つべきであると考えており、そのような社員を受け入れる度量のある会社で働きたいと考ええ、転職を検討した。

 
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