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日産自動車梶uワークライフバランス・キャリア・退職理由を暴露」

 

ワークライフバランス

 

財務、総括職、在籍3年未満、現職(回答時)、中途入社、男性、日産自動車、正社員

 

総じてワークライフバランスを調整するには、かなり良い会社かと思う。間接部門ではスーパーフレックス制が浸透しており、自身のスケジュールを調整しておけば自由な出社・退社時間で勤務することが可能。

 

有給は年20日が付与され、その内9割は年度内に取得しなければならなく、取っていないと上司からもフォロが入るため、有給は取りやすい環境である。長期休暇とは別に年に一回1週間ほど休みを取得し、海外に行く人もよく見る。

 

また、有給とは別にファミリーサポート休暇で5日間の休暇を取得できる制度もあり、子供の病気で保育園に行けないとき等は重宝する。ファミリーサポート休暇を考慮すると、年間25日の有給があることになる。

 

商品企画、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、日産自動車、正社員

 

<休暇・有給>
有給は役員のCommitmentにもなっているため、取得が足りていないと年度末に近づくにつれ取得を催促されます。先に取得を宣言しておけば余程業務が炎上していない限り取得できますし、忙しい時期でなければ直前でも大丈夫です。

 

普通の祝日が仕事の代わりに、年末年始・GW・夏休みは10連休前後は確約されています。そこに有給をくっつける人が大半で、2週間〜3週間休む人も多いです。海外旅行が好きな人にはうってつけだと思います。

 

<残業・勤怠>
残業は部署にもよりますが、法令の範囲内だと思います。同じ部署でもできる人は残業が少なく、できない人は多い傾向にあると思います。

 

フルフレックス制度なので、遅刻という概念が基本的にありません(会議などがあれば別ですが)。男女問わず子供の送迎は普通に行われています。市役所やら銀行やら病院やら寄ってから出社する人や、少し早めに帰宅する人などかなり自由です。何時に人が来て何時に誰が帰ろうと気にする人はあまりいません(何か用事があるんだなーくらいな感じです)。老若男女問わず在宅勤務を使う人も多いです。

 

知人の話など聞いている限りにおいてですが、ワークライフバランスはかなり良い方だと思われます。

 

R&D、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、女性、日産自動車、正社員

 

ワークライフバランスの調整は非常に柔軟であると言える。まず働き方が多様である。部署によってかなり忙しさに幅があるため、プライベートに時間を割きたい人は楽な部署に異動することが可能。逆に残業して稼ぎたい人は思い切り仕事出来る。

 

異動制度は整っており社員の希望が通りやすい。但し、業務内容によって希望する部署の忙しさとプライベート重視のレベルがアンマッチだとどちらかを犠牲にする必要はある。また、在宅勤務が推奨されており月に3?4日であれば全く問題なく在宅できる。

 

自宅だけでなく、実家や親戚宅での勤務も最近可能になった。次に休暇の多さが挙げられる。有給休暇はとれないことはほとんどなく、事前申請も不要に近い。年末年始、お盆、GWの長期休暇前後に2?3日の有給休暇を取得することが促進されており、それぞれ2週間程休む人もいる。年度20日くらいの有給休暇は次年度以降に繰越可能。

 

これとは別に家族サポート休暇、傷病休暇、生理休暇等法規制定されている休暇は使ってない人をあまり見ない程頻繁に休みまくっている。これ程休めるのは効率化に熱心な風土があり様々な点で業務のシステム化が進められてきた賜物であろう。

 

キャリア

 

生産管理、在籍20年以上、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、日産自動車、正社員

 

働きがい:
製造現場における工程設計や改善活動は目に見えて景色が変わっていくので非常に面白い。一人では大きな活動ができないので、賛同者を集めてチームを作り、周囲の人間を巻き込んで現状を変化させていくことは大きな達成感を得ることができる。

 

成長・キャリア開発:
販売会社への出向を命じられた時には、正直なところ他社へ転職しようかと思ったが、自分にはできないと思っていたセールス業務も経験してみると面白い点も多かった。何よりもお客さまに直接「ありがとう」と言われる機会はメーカーにいては味わえない。海外事業所への出向では、日本よりも少ないメンバーで対応するために自らの守備範囲を拡げる必要に迫られた。大変なことも多かったが、振り返ると大変貴重な経験となった。私生活でも他国の文化に触れたことは良い経験であった。

 

グローバルマーケットサイエンス、コーポレート、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、中途入社、男性、日産自動車、正社員

 

働きがい:
年度毎の評価面談など定量化されている。昇進に関わる実際的な評価は部署によって分かれると感じる。改善中であるとは思うが、どこかに残業している人間、すなわち頑張っている人間という風潮が残っており、これが正当な評価への妨げになっているのではないかと感じる。

 

成長・キャリア開発:
研修プログラムは多く用意されており、時間の都合がつけやすいEラーニングも充実していると思う。業務中にEラーニングをするとどうしても周りの目も気になるため、実質は時間外による受講となってしまう。この辺りの活用は個人差が出ると感じた。

 

生産技術、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、女性、日産自動車、正社員

 

働きがい:
若手であっても、新車立ち上げプロジェクトや海外拠点支援プロジェクトに関わる事ができる。

 

成長・キャリア開発:
1〜3年次の教育は充実していると感じる。それ以降も、節目ごとに教育等あるが、基本的に自己啓発をしないと成長には繋がらないと感じる。また、社内公募制度の活用など、部署異動は比較的盛んに行われていると感じる。周囲の話を聞く限り、半年に1度の上司との面談で希望を伝えれば、希望に近しいプロジェクトへのアサインもされやすい。

 

退職理由

 

開発、在籍20年以上、現職(回答時)、中途入社、男性、日産自動車、正社員

 

必ずしも開発を主導して成果につなげた人間が評価される訳ではなく、声が大きく社内で目立つ動きを取って、社内政治力に長けた人間が評価される。残念ながらこのような人間は、いざ崖っぷちに立たされると自分の技術力は無いので何も決められない。しかし何も責任を取らされないので、そのまま働き続ける事が出来てしまう。

 

このようなことが許される会社では、定年まで勤めようというモチベーションが保てない為。また、身近の同僚である管理職の離職が止まらない。会社の将来にも不安を感じる為。

 

R&D、開発職、一般、在籍3年未満、退社済み(2020年より前)、中途入社、男性、日産自動車、正社員

 

科学的管理法が強く根付いているせいか、ホワイトカラーとして自分が思い描く働き方ができないと感じた。マンパワーを投じれば、期日までに完了するという意識が役職者層にはある。創造性や知識を要する業務で遅延が発生しても、マンパワーで解決しようとするため、問題解決の効率は余計に悪化しており、不毛さを感じた。

 

また、奇跡を前提とした非現実的なスケジュールが組まれており、誰もが諦めて業務をしている状態だった。どんなに絶望的な状況についても、現場は経営側に順調だと報告するため、経営側は問題を把握できず、現場も本質的な解決するためのサポートを得られない環境であった。経営陣と現場の間での認識のギャップは放置されたままで、お互いに歩み寄ることを避けていた。

 

このような状況では中途半端な仕事しかできないと思い、退職を決意した。

 

マーケティング、在籍3〜5年、現職(回答時)、中途入社、女性、日産自動車、正社員

 

成長、キャリアの構築が望めないため。またチーム力や団結力の低さを個人主義とする風土が合わなかったため。グローバルな会社ではあるが、海外のことは外国人や、現地の子会社が担当するため、海外に行ったり、海外の業務に触れることは難しい。

 

また働きやすさをうたっている通り、どんな人でも第一線で働くことができる状態を作っているが、反面、仕事ができず成果を上げるどころか、社外と問題を起こす社員や自身の業務をきちんと遂行しない社員でも相応の評価を得られ、どんなにそのしわ寄せが他の社員に来ていても、実績・実力にあった部への異動や業務の見直しが行われない。

 

成果を上げて、正直・誠実に仕事を行っていても、前述の社員と評価がほとんどかわらない。中途採用の人材の離職率が高いのも理解できる。

 
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