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潟Xクウェア・エニックス「ワークライフバランス・キャリア・退職理由を暴露」

 

ワークライフバランス

 

事務、一般、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、女性、スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

 

これに関しては部署によって大分変わってくるので注意していただきたいです。とくに事務方はこれが顕著だと思います。少なくとも私の部署では日の残業は0?2hほど(繁忙期はその限りでない)と、かなりホワイトの部類と言えます。ただ会社全体的に、基本の勤務時間は10:00〜18:30に設定されているので、朝はゆったりですが夜の時間は短く感じます。開発者側の状況は人から聞いた話ですが、やはりゲーム会社ですのでそれなりにキツそうですし、プライベートをゆったり楽しむ時間や余裕はあまりないものと感じます。そもそも10時始業という時点で自動的にケツが伸びている上に、そこから3〜4時間残業するなんてことはほぼ日常のようです。場合によっては休日出勤なんてことも…。

 

ただこれはこの会社の特色というわけではなく、ゲーム会社全体が同じ状態で働いていると言えると思います。その中でも早々に在宅勤務を取り入れたスクエニは数あるゲーム会社の中で若干マシとは言えるかもしれません。もしあなたがゲームの開発を目指しているなら、ワークライフバランスを気にしているようでは開発者になったところで幸せはないとお伝えしたいです。

 

開発、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

 

大きな長期に渡るプロジェクトしゅうりょうののちには、まとまった休暇を取得することができました。またあわせて特別賞与が支給される機会もあり、周りの人も趣味など、仕事以外のことを充実するために利用していたようでした。そういった意味で、時間的、金銭的にも、仕事のみならず、プライベートも充実させる余裕が多く得やすい環境だとは思います。ただし、通常の勤務の間は、高いレベルのアウトプットを求められるのも実際なので、ついつい長時間勤務に傾いてしまうことも多々ありました。そのあたりは、自分自身でうまく管理しながら業務に当たらなければなりませんでした。逆にそこまで含めて苦なく出来る人であれば非常に良い環境だと思います。

 

プログラマ、在籍10〜15年、現職(回答時)、中途入社、男性、スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

 

プロジェクト過渡期になると土日も仕事をしたりすることがありますので、プライベートとのバランスはとれません。ただ、過渡期以外は、土日も普通に休めますし、バランスは取りやすいかと思います。あと、同業他社に比べると、結婚されている方が多い印象なので、家庭を理由にした遅刻早退欠勤などは、理解が得られやすい印象です。以前同業他社で働いていましたが、そこは、90%くらいが独身だったので、それに比べると遙かに家庭とのバランスがとれている印象です。家族サービスでディズニーランドに行くので、有給取ります、とか平然と言える雰囲気です。むしろ良いパパとして周りからの好感度があがります。

 

キャリア

 

管理部門、事務、在籍10〜15年、現職(回答時)、中途入社、女性、スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

 

働きがい:
ドラクエやFINAL FANTASYシリーズなど、子供の頃から大好きだった作品の製作に間接的に携われるのはやりがいを感じます。ゲームのスタッフロールに名前を載せていただけることもたまにあるのも働きがいになっています。わくわくする気持ちを多少なりとも持ち続けられる仕事だと思います。

 

成長・キャリア開発:
自分自身がどう取り組むかによると思います。成長する機会もキャリアも自分自身がどう努力できるかだと思います。やってだめだと言われることのほうが少ない環境だと思います。チャンスを作れるかも自分次第だと思います。若手でも責任ある仕事を任されている人はたくさんいます。意欲と努力がともなえば、成長できるチャンスはある職場だと思います。そこそこでいいやと思う人もそこそこでやっていける職場だとも思いますが。

 

プログラマ、在籍10〜15年、現職(回答時)、中途入社、男性、スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

 

働きがい:
数年ごとに変わる印象ではありますが、評価制度を良くしようという意識は感じます。今は、半期ごとに目標を立てて、評価する仕組みです。目標を上長と一緒に立てて、半期ごとに上長と振り返ります。評価が数値化、文書化されているので、良い制度だと思いますが、うまく運用されているかは、上長次第な面もあります。業績評価と能力評価があり、それぞれ1〜6の6段階評価です。業績評価がボーナスの査定になり、能力評価が基本給の査定になります。基本、1,6はつきません。多くが3,4になります。

 

ランク制で、1〜6のランクがあります。ランク1は新卒+数年くらいの人向けで、多くの人が2か3のランクです。4以上は管理職扱いです。ランクは給与と連動しており、ランクの上限まで給与があがると、それ以上の給与アップにはランクアップが必要ですが、その敷居は比較的高いです。業績・能力評価の数値と給与の変化がほぼ連動しているため、わかりやすい部類かとは思います。給与水準は業界の中では、良い方ではないかと思います。制度としては、給与が下がることもありますが、実際には、ほぼありません。

 

成長・キャリア開発:
人材育成には比較的力を入れていると思います。特に英語教育には力を入れているようです。またビジネス系のセミナーなどもたまに開催しており、人を育てようという意識を感じます。ただ、専門スキルについて、未経験者を採用して育てる、という文化ではないです。中途で入ってくる方は、基本即戦力ばかりです。新卒も、プログラム経験なし、とかだとまず採用されないと思います。「育てる」部分については専門スキルではなく、マネージメントスキルや英語とかの周辺スキルな印象です。社内技術共有会とかは、たまにあります。

 

総合職、在籍10〜15年、退社済み(2015年より前)、中途入社、男性、スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

 

働きがい:
クリエイティブな仕事が多い。一定以上の職制の人事評価はそれより上位者で決定され、不明瞭。

 

成長・キャリア開発:
海外でのビジネスを学べた事。特に周辺事業の展開に関しては、積極的に展開を試みる経営方針でしたので、ある程度リスクを含めてチャレンジが出来る風土だったと思います。色々な事業の中には上手くいかないものもありましたが、手を引くスピードも速く、良い経営方針だと思いました。関連会社の買収や、不要なスタジオの切り離し等、ドラスティックな経営方針が社員のデモチベーションに作用する事も少なくないと思えますが、少なくともチャレンジできる風土は、キャリア形成に役立つと思いました。

 

退職理由

 

開発職、在籍5〜10年、現職(回答時)、中途入社、男性、スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

 

大企業ということもあり、今まで勤めた会社の中で一番のホワイト企業です。優れた環境と潤沢な予算、すばらしい会社です。ただし、実際の実力よりもコミュ力が高い人が評価され、日々のコツコツと積み上げていくような地道な仕事が軽んじられることには、憤りを感じます。頑張ってクオリティの高いものを作るより、高収益を上げているチームに潜り込んで、上司に気に入られた方が評価されるという現実は、腕が良いクリエイターほどやる気を失います。真剣に面白いゲームを作ることより、楽しく和気あいあいと会社生活を楽しもうと割り切ることができれば、最高の会社だと思うのですが、このままここでゲーム作りの様なことを続けることに、苦痛を感じます。それと、働いている人たちは、能力が高い人が多いのですが、社風なのか、あまりに一つのことに拘り過ぎて、まったく仕事が先に進まないようなことが多く、イライラします。また、組織が大きいため、承認機関や評価者が沢山すぎて、何やるにも根回しが必要です。何かをするには、あの人とあの人に声をかけておかないとダメとか、念のため仁義は通しておかないとヤバイとか、そんな感じです。そういう状況でも上手く立ち回っている人たちは尊敬しますが、ゲーム作りに専念してきたコミュ力のない人間にはつらい環境です。

 

開発、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

 

海外への転職も含め、新たな分野でのスキルを磨きたいと考えたため。待遇面、仕事内容については特に不満はありませんでした。AAAタイトルに携われる機会が多かったため、やりがいを感じながら働けることが多かったです。自分の関わったタイトルが、まわりで話題になることも多く(もちろん賛否両論ありますが…)常にモチベーションを維持することにつながりました。実力の高い人が見渡すとたくさんいるので、自身のスキルを磨くには非常に恵まれた環境だと思います。

 

品質管理部、在籍3年未満、退社済み(2020年より前)、中途入社、男性、スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー

 

これからの人生を考えていく上で、給与面での不安を拭いきれなかったためです。あとは残業や長時間労働が常態化しており、ワークライフバランスがほとんど取れず、健康面での不安を感じ始めたのも一因です。いつの頃からか、社員同士でさえぎすぎすした雰囲気を強く感じるようになってしまったのも悲しかった。

 
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