日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

潟Zールスフォース・ドットコム「社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

法人営業、在籍5〜10年、現職(回答時)、中途入社、男性、セールスフォース・ドットコム

 

日本法人はグローバル組織からはほぼ独立した体制となっています。大規模買収にプラスして新卒&中途採用の社員数もかなり増え、階層も多段化しているので、他部門や買収製品担当者がどんな活動をしているのか、自ら能動的にキャッチアップしていかないと、全くわからない状態になりがちです。プロセスが重視されており、目標設定と評価指標が明文化されています。しかし、最終的に評価されるのは結果なので、特に営業部門の人達は、数字を達成しない限り昇進はできないです。運も大切。企業文化は創業者でありCEOのマーク・ベニオフの指針が非常に強く現れており、ビジョンやバリューが明確化され、常にリマインドされます。

 

営業(インサイドセールス)、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、女性、セールスフォース・ドットコム

 

成果出すだけでなくその再現性の説明をして組織に還元する風土がある。”Ohanaの精神”と企業文化でも説明されているがまさにそれが体現されていると感じる。特にインサイドセールスの組織はナレッジをシェアしお互い助け合いながら各々の最大の成果を出そう、という雰囲気が比較的他部署に比べて強いように感じる。会社に入ってから周りに何かを聞くことで煙たがられる、嫌がられる、という経験をしたことは一切ない。一方でこうした文化は比較的勤続年数が多い社員/新卒で入っている社員に強い傾向があり、前職の文化を良くも悪くも引き継いでいる社員が多いのも事実。”比較的このような人が多い”というのが体感である。

 

営業戦略部、営業戦略アナリスト、在籍3〜5年、退社済み(2020年以降)、中途入社、男性、セールスフォース・ドットコム

 

社員同士をオハナと呼び家族のような雰囲気を醸成していこうとする文化、市場から求められる成長率の高さによるプレッシャーの強さ、社会に貢献していく文化が共存しており、そのバランスは部署や上司による。営業関連部隊の動きが成長の要となる上、日本支社は他国と比べ日本の体育会系的な文化も混ざっており、営業職はプレッシャーのほうが強くなりがちである。それ以外の部門はプレッシャーが比較的弱まり、ボランティア活動も活発に行われる。会社全体としては「働きがいのある企業ランキング」の上位であることの自覚とそれを続けようとする工夫は常々行われており、世界最先端の待遇を維持するよう心掛けているように思う。

 

コンサル、在籍3〜5年、退社済み(2015年より前)、中途入社、男性、セールスフォース・ドットコム

 

マーケティングに非常に力を入れている会社。ボランティア活動を推奨している。それを推進するための組織もある。CEO の思想が組織に取り込まれている。いわゆる Saas の大手企業であるが "テックカンパニー" とメディアで紹介されているのを見て期待して入社するとギャップを感じるかもしれない。技術は当然持っているが、先端技術というよりも以前からある技術をうまく利用してビジネスを非常に上手く行なっている会社という見方の方がより正しいのではないかと思う。外資系の会社ではあるが在籍時は英語を話せる方がたくさんいた訳ではなく雰囲気は日本の会社のそれであった。

 

サポート、在籍3〜5年、現職(回答時)、中途入社、男性、セールスフォース・ドットコム

 

すべての部署が「顧客の成功 (Customer Success)」を目指しており、企業規模が大きくなった割には部署間のコミュニケーションや風通しも良く、大企業にありがちな部署の細分化・業務範囲の明確化によるグレーゾーンの対応が上手くできていると感じる事が多い。また、主観的な意見ではあるが「悪い人」が少なく、「良い人」が多い事も感じる。会社として「多様性(Diversity)」が重要視されるが、「Diversity を許容しないこと」への許容は明確に悪とされ、年齢・性別・人種・文化・性的趣向等の差別が無くなるよう努力しており、これは所属年数が長い社員程その傾向が強いと感じるので、文化を定着させる活動が実を結んでいると考えられる。

 

カスタマーサクセス、コンサルタント、在籍3年未満、現職(回答時)、中途入社、男性、セールスフォース・ドットコム

 

有名な"The Model"のプロセス分担に沿った組織体制となっている。大きくプリセールス(マーケティング、インサイドセールス、アカウントセールス、ソリューションエンジニア)とポストセールス(カスタマーサクセス、リニューアル)に分けられ、顧客のフェーズに応じて各々のチームがKPIを持って活動している。営業組織については顧客の規模毎に担当セグメントが切られ、各営業が各々割り当てられた目標に日々追われているイメージ。数字が上がらない営業についてはラインマネージャーから厳しく詰められ、そのまま病んで辞めていく人も多数(私が見えていた範囲がそうであっただけで、そういった詰め方をしないマネージャーもいるかもしれない)。

 

ポストセールスについては、カスタマーサクセスのコンサルタント職は他企業のITコンサルと同様アサインされるプロジェクトによりけりなところはあるが、極めて高額な単価に見合うだけの価値を出せるかどうか(クライアントに価値を認めてもらえるかどうか)で働きやすさは大きく変わる印象。企業全体の文化としては他の方も記載されている通り"Ohana"というスローガンのもとで助け合いを推奨する雰囲気。ただし人・チーム・部門によって捉え方は様々で、都合の良いときに"Ohana"といった言葉を持ち出されることも多いように思う。企業の急成長(=人員の急増)に伴い創業当時の企業文化が薄れてしまわないよう、全員入社時にOhanaを含む行動規範をみっちりと叩き込まれるのだが、ここ数年はそれでも文化を維持できないくらいのスピードで人が増えていってしまっているように感じる。それが良いとか悪いとかではなく、ただただ大企業になっているということかと思う。

 

リードソリューションエンジニア、在籍3年未満、現職(回答時)、中途入社、男性、セールスフォース・ドットコム

 

Ohana文化を謳っており、情報を共有する姿勢とそのためのツールがある。日々メールを丁寧に見ていれば、社内イベントや商談の進行状況についてキャッチアップし損ねるということはない(誰かが黙っていて周りに伝わってないということがほとんどない)。営業部門はポジションが上がれば担当顧客の規模も大きくなっていく、分かりやすい下積みがある。SE部門は営業ほど明確な段階はない。マネージャー系のポジションを志向するのであればマネージャー系のルートを辿ることができる(もちろん空きポジションは必要)が、Individual Contributerを目指すのであれば、そのルートもきちんと用意されているので、いつまでもプレイヤーでいたいという志向であればキャリアプランを描きやすい。

 

バックオフィス、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、中途入社、女性、セールスフォース・ドットコム

 

法人営業部は常に数字・成績に追われ多忙であるが、バックオフィスは自宅勤務や部門イベントに参加で不在など現場との温度差がある。週2回まで自宅勤務が可能だが、実際にはそれ以上にオフィスにいない社員も多い印象。急ぎの案件の際の対応までの時間がネックになることも多々あった。オフィスにはカフェテリアが用意されコーヒーやお菓子など自由に食べることができるのは非常に良かった。社員はボランティア参加が義務付けられており、チームアクティビティとして参加することもある。以前は金曜日の夕方にカフェテリアでアルコールも振舞われるイベントもあったが、参加者の大半はバックオフィスで営業はほぼ参加できていなかった。組織変更も多く常に自分のアンテナを張っていないと社内の流れについていけないが、外資系の中でも自由度が高く緩さが苦手ではない人にはいい社風だと思う。

 

 
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