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潟Iリエンタルランド_ディズニー「社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

人事部、事務、課長、在籍20年以上、現職(回答時)、中途入社、男性、オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート

 

コアコンピタンスである「テーマパーク」の運営力は素晴らしく、サービス業の最先端を自負するだけの力を備えている。一方で、会社に対する帰属意識は弱く、全般的に「ディズニーは好きだが会社は特に好きではない」と捉えている人が多い。コロナの前までは業績が良く、経営が順調であったため、人員は潤沢であり、そのおかげで残業も少なく、有給も取得しやすい。子育てと仕事の両立にも理解があり、ワークライフバランスが図りやすく、大変働きやすい会社である。ディズニーテーマパークの運営、経営は世界でも群を抜いているが、反面ディズニー以外の事業で成功しているものはなく、一本足打法の経営はコロナのようなリスクには弱く、事業ポートフォリオはバランスが悪い。

 

現業、テーマパークマネジメント職、一般職、在籍20年以上、現職(回答時)、中途入社、男性、オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート

 

典型的なお金持ち企業。

 

強力なコンテンツと運営ノウハウが盤石な収益・利益を創出する仕組みとなっており、社内感覚としては然程努力せずとも高収益な商売が成り立つ『強い安心感』が蔓延してきた。しかし、今般の新型コロナウィルス感染症の影響をモロに受け、企業としての事業基盤の脆弱性が浮き彫りにされた感が社内でも漂い始めており、危機感を持った社員と未だ過去の栄光から目が覚めていない社員とに二分している。

 

先に述べたように、傲りに近い安心感慢心感のような社内風土があったため、会社の発展に寄与する行動というよりも、如何に上司に取り入り『それらしい』カッコいい事を言ったり表現したりするか?を考える人間が増えたことも事実。
もはや評価に納得性はないため、なんとなく無難で物言わぬ社員となる事で『中の上の評価を得て年数を重ね昇給する』という社内では上手く立ち振る舞うコツがある。

 

とはいえ、同じ職位同士ではそれほど賃金の差は出ない為、職位昇格を目指すことに全神経全労力をかけている惨めな社員も多い事も事実。全員ではないにせよ、係長クラス課長クラスに『残念な』人間性が全面に出ている方々が増えたのもそんな背景があるのかと感じる。

 

ただ、それでも大きな問題がなく2019年まではやってこられた。やはり、このビジネスモデルや事業特性に共感し世界でひとつだけの『幸せ溢れる場所』を創りたいという情熱を持った魅力的な人間がたくさんいるという事も、この特殊な企業が発展してきた理由のひとつだと思う。間違いなく言える事は、企業内の仕事内容に向き不向きがありそれなりのコミュニケーション能力が無い人は少々難しい。人間関係で悩んでしまうタイプは不向きだが、自分をしっかりもち『私は私』を貫けるタイプの人間は向いていると思う。

 

来年以降どう変わっていけるかに企業の未来がかかっていると社員として強く感じる。

 

総合職、在籍3年未満、現職(回答時)、中途入社、男性、オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート

 

社員の人の良さがピカイチ。人間関係の観点から言えば、こんなにも働きやすい環境はないと思う(自分の感覚からすればそうだが、一部の社員からは「それは単に部署に恵まれているから」と言われることもある)。良い意味で、頭のいいW意識高い系Wが多く、議論もロジカルで理不尽を感じることも少ない。メンバー間でのサポートのし合いはもちろん、上司の気遣いや業務上でのフォローも的確である。いい上司、いい先輩、いい仲間が多い。ディズニーリゾートのおもてなしは世界に誇る日本の財産だと思うが、この原動力はこうした個々人の人間力に支えられていると思った。ただ、人材のバリエーションという観点からすると画一的な面もあるので、中途採用を積極的に行うなど新しい血を入れようという会社の意図も見て取れる(毎年30〜50人ほどの中途社員が入社している)。

 

飲食、テーマパーク、一般職、在籍20年以上、現職(回答時)、中途入社、男性、オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート

 

経営層役員、執行役員、上級管理職、中間管理職、一般社員総合職、一般社員専門職、一般社員テーマパーク職に分かれる。その下に、正社員の10倍の数の非正規雇用者の準社員と契約出演者がいる。対外的に良い印象を持たれるように、コンプライアンス意識は非常に強い。さらに、マスコミとの良好な関係維持に腐心している。米国企業のコンテンツで長年堅調な業績を上げてきたので、米国企業との信頼関係は厚い。社内で不祥事が起きないように、経営者は従業員に対し性悪説を前提とした管理を行っているが、一方で従業員からの評価にも注意を払っているのES活動のための社内行事も盛ん。

 

現場部門、総合職、スーパーバイザー、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、女性、オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート

 

現場部門でも飲食、小売、エンターテイメント、アトラクションなどと業種が多岐にわたる。業種をまたぐ異動はかなりまれで、ずっと同じ業種のなかの違う施設へ異動を繰り返す。その結果同じ会社であっても文化がそれぞれ違っており縦割りの組織となっている。縦割りの組織がそれぞれ狭い視野で仕事を行なっている様に感じる。スーパーバイザーも同じ職種なのに業種ごとにやり方・考え方が異なり、情報交換もなくイノベーションが起こらない。一部の年代の採用の新卒社員や中途採用など現場部門で働いたことがない人が企画を行うことが多く、現場との軋轢も生まれやすいと感じる。

 

販売部、在籍3年未満、退社済み(2015年より前)、中途入社、女性、オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート

 

他社に比べて企業愛が強く、向上心がある人が多い。企業愛がないとやっていけないところでもあると思う。非正規がとても多いが、正規への道はとても長く狭い。何年やっても非正規という人も多くいる。場所柄、品質の良いサービスが求められるが、それにこたえて当然という雰囲気がある。一歩外に出たら通用しないことであっても、多少の無理は効いてしまう。教育体制が非常にしっかりとしており、どの上司であってもある程度のレベルはクリアしていると思う。

 

経理部キャッシュコントロールグループ スーパーバーザー、在籍20年以上、現職(回答時)、中途入社、男性、オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート

 

1983年TDLグランドオープン以来30周年を経験し31周年めに突入した。組織体制としては本部制を採用しグループを中心とした組織となっている。企業文化としてはリーピートゲストをいかに満足させることが出来るかを模索しながら現在に至っている。安全・礼儀正しさ・ショー・効率の4本の柱からぶれることのない企業に育ってきた。特に安全に関しては日本のすべての企業の頂点に立つまでになっている。あいさつを日ごろから大切にし社長も○○さんとさん付で呼ぶ特徴は1983年TDLオープン当時から全く変わることはない。上場してからは年功序列を廃止し成果制度を導入したがこちらは見直した方が良い時期に来ている。テーマパークの分野では世界一になっているが更なる上を目指しより士気の上がる人事体制を形成する必要がある。

 

正社員、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、女性、オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート

 

言葉では変革を求めているが、実際は保守的。会長の権力が絶大で、人事面でも経営面でも影響力が大きすぎる。極めて政治的な社風。
部門が多岐にわたり、大まかには現場(オペレーション部門)と本社に分けられ、且つTDRの技術分野を担う技術職と管理分野を担う総合職に分かれる。部門によっては風通しが良い場合もあるが、逆に非常に風通しが悪い場合もある。部門やマネジメント次第。基本的には人事異動は社員の希望があまり尊重されないため、もしも後者の部門に配属されるとストレスフルになる。部門によって文化が全く違う。どの企業でも当たり前かもしれないが、優秀な人が多く、上司が有能で風通しが良い部門であれば働きやすいが、そうでなければ厳しい。

 

商品販売部、在籍15〜20年、退社済み(2010年より前)、中途入社、女性、オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート

 

人間関係は良いが、学ぶ意欲の低い社員が多い。今まで成功の経験しかないため、何かあったときに踏ん張れる社員が少ないと感じる。また、正社員以外は賃金が安すぎて、やめていく者も多い。テーマパークとして、お客にサービスをするための教育は徹底しており、他のサービス業にも自身を持って紹介はできると思うが、マニュアル化が進み、臨機応変の対応が出来る従業員が少ないと感じる。また、なんらかの問題が起きる前の対応がほとんどなく、何か問題が起きるとマニュアルやルールを大きく変更し、従業員が最新の情報を把握できていないこともある。また部門間のつながりが薄く、ひとつの作業を完了するまでにかなり時間がかかる。他部署への異動は転職と同じとまで言われる。

 
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