日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

潟fンソー「社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

開発、在籍3年未満、現職(回答時)、新卒入社、男性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

全体的に古さの残る大企業。組織は基本的に縦割りで、部をまたぐと途端に(仕事を進める上での)コミュニケーションの障壁が高くなる。企業文化は、石橋を叩いて渡る、形式を重んじる、規則で雁字搦めといった感じ。技術開発を進める上でも、会社の上層部に対する(彼らにわかりやすい)説明資料の作成に工数を割くが、その恩恵を感じたことはあまりない。

 

一歩先の将来を見据えた技術開発を求められる一方で、目の前の製品に向けた開発に追われるのが実情。交通安全や職場安全にはとてもうるさい。自動車事故を起こした際は何かと面倒なことになる。自動車産業に関わる身であるのに、面倒を避けて車の運転を控える社員は少なくない。職場安全は重要であるが、事故に繋がる可能性がほとんどなさそうな点についても細かくチェックが入る。

 

ガソリン噴射技術部、設計、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

昔ながらの日本企業という感じです。自動車部品世界最大手であるロバートボッシュ社への対抗として、技術力ではどうしてもカバーできない、負けているところを、泥臭くがむしゃらに働くことで、なんとかシェアナンバー1争いに食い込んでいるという印象です。ですが若手の間にある研修制度も充実しているので新入社員から入社することはオススメです。また技術的に難しいことを求められるので、技術者としてはかなり成長できると思います。ただ外から入ってくる中途入社者に関しては、技術的に難しいのか人間関係的な問題なのか分かりませんが、途中で離脱(精神疾患による長期の療養)される方も多いのが実態です。

 

生産管理、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

伝統的な日本企業。自分にあまり自信がなかった大学生時代は年功序列に夢を抱いており入社。とにかく勉強という名目で若いうちから色々と仕事をさせられる。新人のうちは、実力以上の仕事が与えられる為勉強になる。ここで、出来ないと判断された人間は昇格レースから外れる。出来ると判断されても、昇格が人より1?3年早いだけ。

 

昇格まで給料はほとんど上がらない為我慢することになる。出世しなくても給料が良い為、40歳以上の社員は大した仕事をしなくなる。その代わりに新人や、若いメンバーが難しい仕事をするスパイラルである。生産性の向上、というが高齢のスタッフに仕事をさせることが必要である。

 

製造業、在籍20年以上、現職(回答時)、新卒入社、男性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

成果・業績に偏りすぎた価値観。「ネガ」な意見が言えない。表面的なコミュニケーションに見える。真面目。社員は、自身のキャリアを守るために必死になって自分をPRしている。よく言えば主体性がある状態だが、利己的価値観を助長しかねない。本社の社員は目が死んでいる人が多い気がする。
制度・仕組みはスピード感をもって改訂されていくが、社員がついていけない。目に見える環境づくり、制度・仕組み作りが得意。一方心、意識、つながりなどの目に見えない部分へのアプローチが弱い。

 

技術、在籍20年以上、現職(回答時)、新卒入社、男性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

これまで先人が築き上げてきた大切なことが崩れつつあるように感じる。組織の長は、部下や現場より、上の顔色や意見、評価を気にするタイプが増え、将来を見据えた今との向き合い方が、あまりにもバランスを欠いているように感じることが多い。ものづくりが好きな人であればあるほど、立場が上がれば上がるほど、楽しみややりがいから遠ざかり、何のためにに頑張っているのか悩むようになる環境になりつつある。

 

長年務め、お世話になってきた会社だからこそ警鐘を鳴らしたい。このままだと近い将来大小様々な問題が続発し、それらに対処できる管理者はごく限られた人数となり、上下に挟まれ心身の負担が加速、優秀な人材は流出、安穏とした人材だけが残留し、負のスパイラルから脱することが難しくなる。一度立ち止まり、各自が若かりし時の気持ちと目線で、足元を振り返り、今後の歩む道を想像してみて欲しい。そして、会社や部下のために行った、自分の純粋なる貢献や努力を、子や孫に笑顔で語れる生き様を上位者は強く意識することが重要だと思う。

 

100年に一度のパラダイムシフトの前に、足元が崩れつつあることに危惧している人材はどれくらいいるのだろう。あと5年10年すれば居なくなる人達は、どれくらい後進のために犠牲となれる気概があるのだろう。

 

製造部、生産技術、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

事業部制を採用している。そのため、基本的には、所属している事業部の外とのやりとりは、少ない。また、部署間の異動などはほとんどない。元々は高卒で入社し、工場で働き、もの造りで儲けることを基本としているので、新卒で入社し、最初の配属された部署に定年まで勤め上げることが、前提に組織が成り立っている。

 

そのため、中途の人が即戦力として活躍できるのは役職が付く場合での入社など非常に限定される。これは、中途の人の能力の問題では、なく必要な手続き、暗黙の文化などが事業部ごとに異なることと、どの部署でも過去の経緯などが明示的に示されないことが多いためである。また、顧客の要求は全てを丸呑みすることが根底にあるからか、どこまで譲歩するのかや、事前にどこまで取り決めするかと言ったことに対して非常に曖昧なまま仕事が始まることが多い。

 

要求が実際の実力値とかけ離れている場合に、特定の部署や個人などがその帳尻を合わせることがほとんどであり、そのことに対しては無頓着な態度が蔓延している。

 

事務職、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

絵に描いた大企業。表立っては挑戦や先進性を謳い、社内でも改革や挑戦を後押しする施策がコーポレートから落ちてくるが、現場レベルでは腹落ちしていない印象。仕事の進め方としても、長年に渡って作られた決められた手順を間違えのように守るというスタイルが主流のため、小さな改善こそあれど個人の裁量で大きなイノベーションは生まれないと感じる。直接部門はもちろん、間接部門においても同様の性格が見える。

 

ただし、裏を返せば徹底的にミスや抜け漏れを排除した業務品質の高さを表してるとも言える。組織の特徴としては、コーポレートや営業、調達等を除いて、基本的には大きな事業部軸で分断されている。そのため隣の事業部で行われていることが見えづらく、受け身でいると事業を跨いだ交流の場は限りなくゼロに近い。

 

購買管理、在籍20年以上、退社済み(2015年より前)、新卒入社、女性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

創立は富士通テンがトヨタ自動車に製品を納入するために豊田市に近い場所を求めて作った子会社が始まり。中津川テンという会社だった。それが富士通テンに合併されて、また子会社化されマニファクチュアリングになった。その経由からわかるとおり、管理職はほぼ富士通テンより天下り。一部製造現場では創立当時からいる人が部長になったと聞いたがその程度で殆どが富士通テンより飛ばされてくる人が管理職。トヨタ自動車の鼻息を気にしている社風は創立当時から変わらない。

 

開発、在籍15〜20年、現職(回答時)、新卒入社、女性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

売上、利益右肩上がりを死守させるため、社内の締め付けは相当厳しい。事業部制をとっており、利益の出ている部署は比較的残業など自由にできるが、機能部や利益の出ない開発部署は、残業規制などがある。また、全社として、開発費削減、福利厚生削減、健康診断項目削減や有料化など、長期視点での会社の繁栄、社員の繁栄に対し、お金を出し渋っている印象がある。

 

技術職、在籍3年未満、現職(回答時)、新卒入社、女性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

マネージャー職の方は基本的に人柄が温厚で人徳のある人が多い。全体的にリラックスした雰囲気で、職場の雰囲気もよい。安定した給料と福利厚生により、従業員の満足度も高いことが原因の一つではないだろうか。日本のマンモス会社の典型で、従業員数が多く、歴史もながいので、変革やイノベーションはおきにくい文化だと感じる。長きものに巻かれる風土があり、時代の変化に応じた今後の成長には大きな課題がある。従業員は、東海地方出身者が多く、関西圏出身者には片身がせまいが、終身雇用の考えが一般的なので、愛知に骨を埋めたい人には良い会社だと思う。

 

組み込みソフトウェア設計、在籍5〜10年、退社済み(2015年より前)、新卒入社、女性、デンソー(自動車部品)、正社員

 

各部署が掲げた部目標をトップダウンで末端の各担当レベルまで使命が行き届く文化があります。若手社員にもOJT(指導役)が付き、上位目標を担当業務レベルまで細分化し、落とし込むフォロー体制もあり。そういった部単位での団体行動は徹底されてる反面、悪い面ももちろんあります。部署をまたぐ人事異動はどこも人を出ししぶり、忙しい部署はずっと忙しいし、暇な部署は毎日きっかり帰宅する健康的な生活です。ノルマは団体で背負うので、仕事ができない人は全然しないし、できる人はそれを補うように無限ループで家に帰れない日々が続きます。

 

最初の配属が分岐点ですが、有能な方はFA制度という人事異動制度もあります。ですが異動先は人が欲しい忙しい事業部である事は変わらないので、忙しさは給与・待遇が良い事の引き換えだと諦めるしかありません。

 
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