日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

コニカミノルタ(株)「社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

コーポレート、課長、在籍5〜10年、現職(回答時)、中途入社、女性、コニカミノルタ

 

新しいことに対して慎重であると思います。とくに失敗を恐れてかなり石橋を叩いて叩いて壊してしまうこと、叩きすぎて叩くことに疲弊して歩く時には精魂尽きてしまい、スピード感が出ないように感じます。かなりのグローバル企業です。事実として、欧米での売上が会社の大黒柱であることから、海外販社の方が本社より強いくらいでした。本社勤務でしたが、コロナ前は常に海外から出張者が来ていましたし、テレビ会議で海外とのやりとりが日常的でした。ただし、グローバルで進めている仕事に関わっている人限定で全員がというほどではないです。英語に拒否反応がある人には機会損失になる可能性もありますし、自分の業務で困ることも多いと思います。

 

生産技術、生産技術エンジニア、在籍3年未満、現職(回答時)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

研修制度や社員の学習補助に大きく財源を割いているのは,高評価。専門書やセミナーなど,幅広く支援する制度が存在する。比較的若手の意見を取り入れる風土ではある,もしくはそうあろうとしている会社ではある。しかし,その一方で,トップダウン的に業務が急に降ってくる事があったり,上司に意見をいう事ができない社員が多かったりなど,会社の打ち出しているイメージに反する場面も多い.また,少し調べれば,根本に問題があるプロジェクトをトップが見切り発車的に押し進めようとする事がおおい。

 

事業面においては,現在プリンタ事業から,ワークプレイスハブというサービスを展開している.しかし,業績は低迷しており,迷走している印象.この製品には,エッジコンピューティングのような価値を期待していたが,実情はクラウド上で完結しているサービスをサーバーに載せて従課金制で販売しているだけ.少なくともこのままでは,発展の余地はないと感じる。

 

企画、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、女性、コニカミノルタ

 

割と典型的な「日本企業」という風潮に感じます。グローバル企業のイメージは社内外である程度根付いているとは思いますが、グローバルの指すところは売り上げの大部分が海外であるという側面が強く、実際の労働環境でグローバルさは感じません(駐在員は別)。また、トップダウンな組織体制に関しては、改善されている部署とそうでない部署の差が大きいと思うので、配属先次第だと思います。近年は若年層〜中堅の退職も多くなってきており、若手でも新規案件や大きな仕事に関わるチャンスはたくさんあると思います。時代の流れに合わせて会社として大きな方針転換を志していますが、動きが鈍く完全に舵を切りきれていない印象です。

 

法務、課長、在籍10〜15年、現職(回答時)、中途入社、男性、コニカミノルタ

 

2003年に持株会社が傘下の事業会社を統合するまでは全部で7社の事業会社に分かれていた。事業によってビジネスモデルも事業規模もかなり違うので、所属する事業部門によってカルチャーの違いをかなり感じることがある(私自身はコーポレートスタッフゆえ、全部の事業会社と接している)。総じて言えるのは、高収益な情報機器(複合機やプリンター)事業によって工夫もせず余裕のある暮らしぶりが長く続いたため、変化への対応力が弱い。仕事振りも良く言えば優しい、悪く言えば甘い。情報機器事業が市場のシュリンクによって急速に沈んでいっており、お金のあるうちに次の飯のタネを育てようとする基本戦略は正しいと思うが、新規事業に手を広げすぎて人的リソースが枯渇、M&Aも大半はうまく行っておらず、歴史のある企業ですが長くはないと思います。

 

開発職、在籍3〜5年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

良くも悪くも「なあなあ」の文化です。良い面は、人事・評価・仕事について担当者とのコミュニケーションを通じておおきな融通が効きます。社員同士の心理的安全性はかなり高いレベルで担保されており、よほどのことがないかぎり、個人的な事情に関して融通してもらえます。少なくとも相談を聞いて妥協点を探るアプローチをとることに、相談者と被相談者間の摩擦を感じることはまったくなく、気軽に相談できました。悪い面では、一人一人のパフォーマンスを客観的に測ることを管理職が諦めていることが挙げられます。裁量労働制、自己申告の成果指標設定といえば聞こえはいいですが、それは管理側の管理の放棄とも考えられます。裁量をいいことに管理側から無茶な目標設定を強いられることもあります。現実的には人事評価は非常に高度な問題で、特に新卒社員や若手の裁量に任せられるものではまったくありません。そのような状況で、若手からベテランまで、実質的には年功序列的な評価や報酬が行われています。

 

新規事業部門の生産技術、GL、在籍10〜15年、現職(回答時)、中途入社、男性、コニカミノルタ

 

一見、みんなで協議して物事を決めていくコミュニケーション豊かな風土のように見えるが、要するに「羊の群れ」です。失敗しても、「みんなで決めたのだからだれの責任でもないよね」という甘えがある。経営層は風土改革を唱えているが、実際は変化を恐れ現状維持に留まる。したがって、現状を守る優秀なマネージャーはいるが、未来を見て失敗を恐れず行動する変革型リーダーはいない。そういう人は叩かれる。「共有」という言葉をやたらと使う。確かに情報共有は重要だが、それは手段にすぎないことをわからず目的になっている。経営は「お友達内閣」で、顧客志向を唱えながらも実際には内向きで、組織の都合、体裁が優先。ひとことで言えば「昭和」の良き企業です。

 

開発、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、コニカミノルタ

 

MFPやプリンターを中心とする事業、医療機器を中心とする事業、計測機器を中心とする事業、、、というふうに、ほとんど別会社のように事業ごとに大きな組織が存在する。おそらく若手のうちは事業間の横のつながりを感じることはほとんどない。企業文化は典型的な日本企業という感じ。年功序列で成果をあげてもほとんど給料に差がつかないので、競争力が生まれない。まったりと働きたいという人にはお勧めの企業かもしれないが、若手の間ではいつまでこの余裕が続くのだろうかという不安がある。

 
page top