日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

ソニー梶u社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

経理、管理職、在籍20年以上、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

30年前の入社当時は、新入社員はユニークな人材も多く、社内に世界一・世界初を狙おうという雰囲気・空気感があり、入社当時からジーンズで普通に出社できていたためその後のカジュアルデーやクールビズが浸透し始めた頃は「?」という感じなくらい自由な雰囲気があり、組織の風通しも良かったです。その後、私が退職する平成末期の頃は、まだ経営成績が悪く、入社当時の自由な雰囲気はかなり無くなり、所謂大企業病になっており、昔を知る人間からみると残念な状況になってしまっていました。

 

それでも「痩せても枯れても武士は武士」というか「腐っても鯛」というか、他の日本の大企業よりは良い方だと思います。とはいえ、大企業は大企業なので、もし本当に若い時からガンガンやりたいことがあるなら、もっと若い企業に行きチャレンジすべきだと考えます。

 

企画・マーケティング、在籍15〜20年、退社済み(2020年より前)、中途入社、男性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

大企業というよりも巨大企業であるため、部門によりカルチャーが随分と違う。また、時期によっても様変わりしてきた。特に2000年代は業績が冴えず、マスメディアから批判されることが多かったため、そのような時期にはギスギスした職場が多かったように思う。士気が高くモラルの保たれている部門であれば是非転職を進めたい企業ではあるが、長期的にそういった環境が維持されることは少ない。また、維持されても自分自身は枠の外に異動することもありえるため、少なくとも「ソニーに入ったら一生安泰」という発想で入社することは全くお勧めできない。

 

企画、在籍3〜5年、退社済み(2015年より前)、中途入社、男性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

中途採用の人数自体は多いものの、プロパーの方を重視する文化だと感じます。また大変先端的な文化のイメージを外ではもつものの、実際のところは典型的な日本企業で古くさい文化だとも感じました。役員数、年功的なところなどにも現れていて、大企業になってしまったことで、変わってしまったのだと思います。

 

下の立場から会社を変えていくというのは組織構造上難しいため、その文化を受け入れるか、あるいは受け入れずに外に活躍の場を求めるかはそれぞれの方の選択するポイントだと思います。

 

商品企画、在籍20年以上、退社済み(2015年より前)、新卒入社、男性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

入社当初、井深さん、盛田さん、大賀さんといったファウンダーメンバーもご健在で、他社がやらないような製品を市場に提供するといったスピリットがあったように感じました。所属した部門は数字を扱う間接部門で、常に論理的にものごとを捉え・合理的に解決するといったことがされていたと思います。もちろんトップダウン指示による特命事項は多々ありました。数年関連会社へ出向し事業部へ戻りましたが、事業部間の社内政治に振り回されること場面も少なくなかったので、部門やマネジメントによって文化がやや異なるように感じました。当時は同種の商品が複数の事業部で企画されていたりとやや全体の統制がないようにも思いましたが売れたものが残るといった考え方もあると聞いて、ある意味合理的かなとは思いました。

 

商品企画、在籍15〜20年、現職(回答時)、新卒入社、男性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

2000年以降、組織文化が相当変わってしまった感がある。目先の利益や、株主価値、成果主義を重視しすぎて社内の雰囲気が悪化。平井社長以降、表面的には自由闊達さが回復してきた印象はあるが、元々の創業者が大切にしていた価値観とは本質的な所で異なっているのではないか、という感が強い。社員より株主を大切にしている、と感じている社員の声をしばしば聞く。確かに、構造改革で多くの社員に痛みが生じているので、それをベースにした今の「創業以来最高益」は全く誇れるものではないと思う。

 

また、利益が確実に見込める内容でなければ、投資しない傾向が非常に強い。その影響もあるのか、大きな新規事業は育っていないのが現状。ここまで厳し目のことを書いてきましたが、社員のほとんどは基本的に良き人。ドロドロとした裏工作や、政治的動きはほとんどみかけられない。親切な人が多い。個々人に問題があるというより、人事面での制度に問題があると思われる。

 

メディカル、設計、在籍15〜20年、退社済み(2015年より前)、新卒入社、男性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

「自由闊達なる理想工場」という精神で業務を行っている。外に出てよく分かったが、他社に比べて自由闊達であるのは事実である。
また、新人だろうが社長だろうが、”〇〇さん”とさん付けで呼ぶことが特徴であり、物事の本質を議論するうえで職位は邪魔になるということを体現しているのだと思う。

 

若い人が裁量をもって業務をしている反面、大量に採用したバブル世代の業務効率が上がっていないという2面性がある。日本を代表するグローバル企業だけに、外資系に近い組織形態がある反面、雇用維持の面ではドライな面がある。能力と野心がある人にはすごく働きやすい会社ではないかと思う。

 

マーケティング、在籍3〜5年、退社済み(2020年より前)、中途入社、男性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

自由奔放な会社。仕事も与えられるものではなく、自分で作る人が活き活きと活躍している。中途入社にとっては、仕事を作れるようになるまでの 修行期間 が辛い。仕事をやってやるぞー、と意気込んで入るが、定まった仕事はミニマムで手持ち無沙汰、提案しても会社のことがよく分かってないので空回りというのが半年くらい続く。そこを抜けて、会社のニーズと自分のウィルを合わせ、それを提案できるようになると、ある程度の自分の好きな仕事をやらせてもらえてやりがいがでてくる。

 

その他にも、普通に英語で仕事するので、英語が苦手な人は半年くらい会議で何を話してるのかよくわらない状態が続き、それも辛い。ええ、私は二重苦を味わいました笑ただ、このようにもがいてる中途社員に対しても、つけはなすようなことはなく、だからといって丁寧なケアがあるわけでもないですが、適宜助けを差し伸べたりしてくれる優秀で仕事に誠実な同僚がいたから克服出来たと思います。

 

管理部門、在籍15〜20年、退社済み(2020年より前)、中途入社、男性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

日本で戦後設立され国際的に名を知られた代表的な二社、モーターバイクと自動車の本田宗一郎さんのホンダとエレクロニクスの井深大さん&盛田昭夫さんのソニー。昔は入社時に盛田さんの著書が配布されたとのこと。時は移り、ソニーの今は、ソニー銀行とソニー生命とソニー損保を擁するソニーフィナンシャルホールディングスと、プレイステーション4が社内でも想定しないほどに大ヒットしたソニー・インタラクティブエンタテインメントがソニーグループ全体を牽引してることは否めない。

 

プレイステーション4の世界累計実売台数は8000万台を超え、プレイステーションのハードウェア世界累計実売台数は5億2500万台を超えたという。その一方で、ソニー・モバイルコミュニケーションズは残念な結果となっている。今やソニーの携帯の世界シェアは1%に満たず2018年の出荷は700万台に届かず、これまで以上の単年度の赤字を記録することになろう。

 

法人営業、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、女性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

分社化もあり、配属先により、環境が大きく異なる。定期的な人事異動はないため、自らキャリアを考えて動いていくことが必要。部署異動しないことも、することもできる。定期的に異動募集があり、手を挙げて異動できる。主力製品カテゴリの大きな組織から、社内ベンチャー的な少数組織まで、様々である。大企業らしく、40代〜50代が多く、配属先に20代は1人だけ、ということが多々ある。

 

仕事中は静かだが、皆さん気がよい方が多く、フラットに話せる雰囲気がある。オフィスは明るく、気持ちがよい。お洒落で展望のよいコワーキングスペースなどがつくられ、朝や夜にゲストを呼んでイベントを行っており、参加できる。普段は、一部の人を除いてあまり活用されていない。

 

研究開発、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、女性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

コーポレートビジョン・ミッションは経営者交代によってよく変わるが、従業員のスピリットは、創業者が設立趣意書の中で謳った「自由闊達で愉快なる理想工場の設立」にあり続けます。経営環境の変化により事業方針が大きく代わり、その理想実現が難しくなっていますが、社内には「何かおもしろいことをやろう」「このままではいけない」という危機感があり、手弁当でも自分のやりたいことを実現しようと奮闘している従業員が多くいて、刺激を受けます。

 

近年は、コーポレート直轄で新規事業創出プログラムが立ち上がったり、社外協業も進んで、そのような「自分の夢」を叶える理想工場としての土壌がまた再生されつつあるように感じます。

 

技術職、在籍3年未満、現職(回答時)、中途入社、女性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

自由で風通しがよく、働きやすい会社だと思う。テレワークを活用している人が多いのも良い点だと思う。また、希望すればまったく異業種の部署への異動も可能である。(社内転職システムのようなものがあり、上司にバレずに別の部署への面接に応募することができる。面接に合格すれば異動となる。)やる気があれば、なんでもやらせてもらえる。新規事業開拓にも力を入れており、社内で起業のようなこともできる。

 

日本企業の中ではやや実力主義的であり、ベンチャー企業っぽい面もある。紳士的な人が多く、怒鳴ったりする人はほとんどいない。英語ができる人、口が達者な人は優遇される。技術だけを追求したい人は部署によっては向かないかもしれない。

 

事務総合職、在籍3〜5年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、女性、ソニー、正社員、プレイステーション5

 

大企業の割にはベンチャー起業のような新しい事をしてやろうという意欲が高いと感じる。新規事業を会社でコンペ形式にして支援する制度もある。社屋自体も昔は一般的なオフィスだったが、リニューアルしてファミレス席やデザイン性の高い椅子や机、大きい黒板といったような西海岸風(?)のオフィスを目指しているような気がする。

 

とはいえそういった前進的な事を好む人ばかりでなく、大企業故に乗っかり社員も沢山いる。デスクで普通に寝る、繁忙期でも休みを事前申請なく平気で取る等…そういった社員が近くにいる時はモチベーションが下がる。管理職も仕事的にも尊敬でき、キャリア支援もしてくれる人から正直何の仕事をしてるのかというお飾り管理職まで様々。ただ前者は総じて忙しいので不平等に見えた。

 
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