日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

ゴールドマン・サックス証券梶u社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

管理部門、在籍10〜15年、現職(回答時)、中途入社、男性、ゴールドマン・サックス証券

 

高い職業意識を持った優秀な人が多く集まっていると思う。本社の経営体制が変わり、ここ数年で会社の戦略や風土も大きく変わって行きつつある過渡期だと感じる。以前は高い給料で優秀な人を集めて属人的な能力を活かして複雑で大きな取引を執行するという良くも悪くも投資銀行的なカルチャーが強かったが、人よりもテクノロジーを活かした安定的な事業にフォーカスした商業銀行的な方向に進みつつある。その意味で、求められる「優秀な人材」の定義が変わってきたように感じる。以前は超人的な営業能力や案件執行能力、天才トレーダー的な人材が是とされていたのに対し、リスク管理や稼ぐ「仕組み作り」に長けた人材(テクノロジー系の人など)が重用されるようになっていってるように思う。

 

人事、在籍3〜5年、退社済み(2020年より前)、中途入社、女性、ゴールドマン・サックス証券

 

チームワークをとにかく尊重す組織文化です。おそらく世の中の大半の方が持っているイメージよりもかなり皆さん(特に管理部門)人が良くて、かと言って外資系らしいさっぱりさもあるので、気持ちよく働くことのできる会社です。ただやはり高いパフォーマンスが求められる会社ですし、パフォーマンスを出していない社員に対して厳しい会社ではあるので、向き不向きはあると思います。グローバルで、頭の良い仲間と一緒に切磋琢磨して働きたい方にはとてもおすすめです。

 

株リサーチ、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、ゴールドマン・サックス証券

 

アメリカの企業であるのでアメリカの意向やグローバルの方針が第一。コンプライアンスに対する意識が非常に高いです。コンプライアンスけいの研修が多いです。またダイバーシティに対する意識も高く、ボランティア等の社会活動も会社の方針として注力しています。日本はアジアでは比較的事業の規模が大きいですが、バックエンドの機能はシンガポールへと移ったりしています。会社全体の印象としては常に数字で結果を出すことが求められますが、同時に社内政治が上手い人が長くいる印象で、世渡りが上手くないと長く在職するのは難しいです。他の外資系証券会社に比べると新卒を継続的に採用してきています。リサーチに関しては以前は新卒の育成重視でしたが、18年〜19年からは社内で育成するよりは外部の人材を登用する方向に転換しています。新人は決められたしっかりした研修プログラムはないため、所属するチームの上司によって育成方針が大きく変わるという点はリスクです。部署内で経験年数が長い人は変わらず在職し、若手や中堅がやめていく傾向があります。ただし、年齢の割にはいろいろ経験できるポジションをあたえられている人もおり、運のよしあしも影響してきそうです。

 

テクノロジー、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、ゴールドマン・サックス証券

 

正社員は基本的に優秀な人が多く、話の理解も早く働きやすい環境。テクノロジー部門に関しては非日本人が半分以上を占め、多くのチームはグローバルでのやり取りがあるため業務は9割以上が英語。ただ、日本人新卒に関しては英語への期待値は低いため入社後徐々に慣れていけば良い。チームワークを大切にしておりチームメイトに何か助けを求めたら快く引き受けてくれる人も多い。定期的に中・大規模なレイオフがあり、数年前には日本を縮小しシンガポールやインドにチームを移動しようという流れもあり、社員の士気は高くない。

 

バックオフィス、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、女性、ゴールドマン・サックス証券

 

チームワークを非常に重んじる社風で仕事をしやすいが、東京支社における横の「チームワーク」で求められる仕事と、外資系に特有の本社への縦割りのレポーティングラインで規定されるJob descriptionが、コンフリクトを起こすこともある。東京支社は、本社にもかなり発言権のある社長が長年独自の牙城を築きあげており、外資でありながら、意外とドメスティックな一面も。社員は例外なく頭の回転がはやく、コミュニケーションのストレスがない(と、転職してから気づいた)。バックオフィスは深夜明け方まで働くようなこともあまりなく、8,9時くらいには退社できていたので、年収も考慮すればかなり高待遇。

 

ヴァイスプレジデント、在籍3年未満、退社済み(2010年より前)、中途入社、男性、ゴールドマン・サックス証券

 

職位は5つしか存在せず極めてフラット。さらに各部門の独立性が極めて高く、リーマンショック等会社が危機的状況にあるような特別な状態でない限り、実質東京の1-2名の部門ヘッドの判断により物事が決定する。どのような理由があれ、部門の収益が出なければ負け、収益が出れば勝ちであり、収益を出さなければならないという意識の強さは尋常ではない。またマーケット状況にもよるが、金融機関としては信じられないぐらいフロントの部署が尊重されており、できない理由ではなく、やるためにどうすればよいのか、という発想が定着している(中には違う人間もいるとは思いますが)。

 

管理部門、在籍5〜10年、退社済み(2010年より前)、中途入社、男性、ゴールドマン・サックス証券

 

アグレッシブ、拝金主義だが、士気が高いところは評価に値する。おそらく、今後も変わることはないと考えられるが、社員がキャリアを積んでいくにはよい場所だと思われる。アジアのコントロール機能が日本から香港に移っており、日本オフィスのプレゼンスを維持するのが難しいが、社長が経営コミッティのメンバーであることは多少安心材料になる。ウォールストリートでトップという意識を持った人が多く、刺激を多く受けられる会社であることに間違いないが、若い人間が育っていないことは問題視されるべきだと思う。無論、若い人間も育つためのアグレッシブさが足りない部分もあるかもしれないが、会社として組織力をあげていくためには、若手の育成は不可欠。

 

調査部門 アナリスト、在籍5〜10年、退社済み(2010年より前)、中途入社、男性、ゴールドマン・サックス証券

 

利益拡大につなげるための合理的な、組織・人事システムが敷かれている。営業関連部門では数字至上主義が徹底。そのため米国本社の意向でリストラが素早く行われる、それが徹底されており、リーマンショック後の人員カットのペースは他の外資金融よりも素早く大胆に行われた。2008年以降、新卒でかつバイスプレジデントになる直前の段階だったアソシイエトクラスが特に多くの人数が退職を余儀なくされた。どこの部門でも、ヘッドが人事権(採用・リストラ選別)を持っている。営業部門においては、ヘッドの人事政策は、かなりの程度数字で決められるのである程度は客観的である。一方、株式などリサーチ部門にもリストラの流れは及んだ。アナリストとして生き残るのは、例えマネージン・ディレクターに出世してもそれなりに大変。ただ、リサーチ部門の人員選別も、数字という客観的な材料が乏しいため、本社との関係という「社内政治」が最も影響する。

 

投資銀行部門、在籍5〜10年、退社済み(2010年より前)、新卒入社、男性、ゴールドマン・サックス証券

 

人間・・・高学歴が多く、皆プライドが高い。そして他人にほとんど無関心だが、驚くほど成長意欲は高い。

 

給料・・・一般企業と比べたら高い。景気の良い年は新卒1年目でも1000万は超えます。若手でも3年働けば年棒2000万くらいで、どこの会社に移ってもやっていけるような人が多いのではないでしょうか。

 

環境・・・外資系金融といえばリストラでしょう。特にここは容赦なく人をばんばんきります。サブプライムの時は部署ごと消えたとこがちらほらありました。しかし上記で述べたように皆優秀で、どこへいっても通用するような人ばかりなので、転職にはさほど困った様子はありませんでした。

 

一言・・・ガンガン働いて給料たくさんもらいたいひとにはとてもいい会社だと思いますが、資本主義の権化なので、競争も相当激しいし、並大抵の努力が必要だと思います。これから数年間人生全てを仕事に費やすくらいの気があるなら、うちはとてもいい会社であると思います。

 
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