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日本航空_JAL「社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

国内営業、在籍10〜15年、退社済み(2015年より前)、中途入社、男性、日本航空(JAL)、正社員

 

ナショナルフラッグキャリアとしての使命感とプライドを持つ。反面、世の中の流れにうまく乗れずに、同業他社(ANA等)の追い上げにあって、NO.1企業からは転落。ただし、過去から積み上げた人財の分厚さと、根強いファン層では他社に劣るところはない。破綻後の新生JALでは、稲盛イズムの浸透により、採算性の検証の徹底と、新しいことをやろう、若手を活用しようという意識の高まりが感じられ、閉塞感は一掃されている。

 

総合職、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本航空(JAL)、正社員

 

良くも悪くも一度経営破綻した会社であるため、「みんなで頑張ろう」という意識は感じられる。フィロソフィなるものを導入し、経営陣から新入社員まで数ヶ月に一度勉強する機会があり、常に忘れないようにさせる努力は会社としてしているが、最近は形態化しているような気もする。特にニュースになっている通り、何度対策しても飲酒問題がなくならない点など、組織体制に疑問を抱かざるを得ないことは少なくない。

 

航空はかなり特殊な業態であるため、「旅行が好き」「飛行機が好き」などといった理由で検討する人も少なくないのではないか。しかし自分が好きということと、それを仕事にすることは違うので理解しておいた方が良い。会社としては御巣鷹山の事故を一つの原点としており、ことあることに「一度事故を起こした会社だから」という発言をする人も少なくない。しかし逆にその考え方が新しいチャレンジや挑戦へブレーキをかけてしまっていることもあると考えている。

 

一方で社員を大切にしようとする意識はよく感じられる。企業理念に全社員の物心両面の幸福を追求すると謳っている通り、社員の幸福があって初めて良いサービスが提供できるというのは会社として理解しているようなので、あとはどこまでそれを形にできるかではないか。

 

企画、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本航空(JAL)、正社員

 

新たなプロジェクトを立ち上げる際に、調整すべき部署が多すぎるため、意思決定に非常に時間がかかる。また大きな変化を嫌う傾向にあると感じる。社風として温和な社員が多く、上司に怒鳴られたり理不尽な支持を受けた経験は一切ない。(部署にもよると思うが、あまり聞かない)破綻後導入されたJALフィロソフィは社員に浸透していて、他セクションとの業務を円滑にする効果は一定度あると感じる一方で、グループ外の末端の委託先にも強制していることが、偽善的であるように感じることもある。

 

事務職、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本航空(JAL)、正社員

 

組織体制としては規模の大きな企業であるため、縦型の組織体制が強いと感じる。文化としてはサービス業である全逓が強いため非常に人を大切にする文化が強い。一方で数値であったり革新的なアイディア、変化については反応が弱く、守りの体制が強いと感じる。人は非常によく、ビジネスが大きいことに誇りをもちながらも和気あいあいとした雰囲気の会社であり、社内での強い競争力は感じない。

 

企画系、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本航空(JAL)、正社員

 

基本的には関連グループ会社への出向から始まり、そこから本社間接部門等で業務を行うことになる。人事ローテーションが2?3年毎に行われており、海外転勤の可能性もある。企業文化としては、まだまだ大企業体質が抜けておらず、中々スピード感を持った決断をマネージメント層が出来ていない印象が強い。又、年功序列が残っており管理職自身の評価が正当でないのでは?と思うこともある。

 

生産企画、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本航空(JAL)、正社員

 

一度破綻して再建したとはいいつつも親方日の丸気質は抜けておらず、完全なトップダウン。風通しの良い企業とは全く言えない。また、年功序列である程度までは給与、役職が上がる傾向であり、管理職になれない中年層は全く働かず、若手だけが頑張っている印象を受ける。挑戦を掲げているにもかかわらず、管理職は責任を取る事が嫌で、新しい事業などは生み出せておらず、競合他社に先を越されている。

 

部長、在籍20年以上、退社済み(2015年より前)、新卒入社、男性、日本航空(JAL)、正社員

 

縦割りで他部門との情報共有が少ない。業種柄、全く異なる業種部門が多いことから部門間の人事交流も多くなく、それが弊害でセクショナリズムを産む風土になっている。今はそれほどでもないが、特にパイロットの労働組合の発言力が強く、労働条件へのこだわりが会社の発展を阻害する要因となることも多い。一方、会社のネームバリューを内外にアピールする風潮も強いことが、必ずしも競争力の向上につながる芽を摘むこともある。

 

運航関係専門職、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本航空(JAL)、正社員

 

フィロソフィーという文化が浸透してきており、以前よりは意見を言いやすい環境になってきている。組織が大きいこともあり、何か新しいことをやったり、今までやってきたことを変更する場合には、複数部署との調整を要し、時間・労力を必要とする。決まり事が多く、ある程度の裁量を持って仕事ができるようになるまでには、それなりの時間を要する。管理職になるまでは、基本的に年功序列である。大卒も大学院卒であっても待遇を含め全く同じ扱いである。

 

運行乗務員、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本航空(JAL)、正社員

 

良くも悪くも楽しく明るくよい文化だと思う。経営破たん後に、さらに皆の意識が高まり、会社の雰囲気がますますよくなったと思う。パイロットやCAなどの乗務員は、一般社員に比べて雰囲気や意識考え方にいたるまでかなり異なるところがあるのは航空会社の特徴である。特に、パイロットの場合はその素質が重要となる。組織体制や企業文化の隅々まで、それを守る環境が整えられていると思う。また、経営破たん前も経営破たん後も共通していることが、空の安全を守ることと空を飛ぶプロフェッショナルとしての責任である。

 

客室、在籍3年未満、現職(回答時)、新卒入社、女性、日本航空(JAL)、正社員

 

現在採用人数を増やしての採用も行われており、有給もかなり取得しやすく、また体力的にも負担の多いフライトなどは勤務改善が少しずつ行われ少なくなってきている。企業としては日本ならではの年功序列がしっかりとしている。

 

お客様と直接接することができ感謝の言葉をいただけた時はやはり、非常にやりがいを感じることも出来るし、繁忙期や閑散期によって忙しさは変わるのでゆったりおしていて楽しいと思える日もあれば、へとへとな日もある。仕事自体は慣れれば問題ないが、やはり人間関係の面では女性社会なもので、1年間共にするメンバーの当たり外れにより休職せざるおえなかったり、逆にすごく幸せな一年を過ごすことができたりと変わってくる。

 

入社前想像していたよりかは上司も後輩もほんとに尊敬する方が多くいらっしゃって、すごく感謝の気持ちを大切にする会社なので社会人としても女性としても成長できる環境にいられて嬉しく思う。時にやはり問題となる上司などがいた時に休職や、辞めざる得ないといったことが起きてしまうので、そこをなんとかもっと相談できる環境が整えられていたり、人的ストレスを減らせる環境が整えられたらもっとみんな長く続けられるのではないかなと感じる。

 

客室乗務員、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、女性、日本航空(JAL)、正社員

 

表向きでは制度の面でも新しく変わろうとし、女性としても年々働きやすくなってはいるが、やはり古い企業である為、日本航空の伝統や文化を重んじなければならないこと、基本的に年功序列であること、若手の意見よりも年次が上の人の意見が取り上げられやすい等、まさに日本のお堅い企業ということに対して窮屈さを感じている乗務員も多くいるように思う。

 

また、上司から気に入られているかどうかでも働きやすさが変わり、直属の上司やグループメンバーとの人間関係に苦しみ辞めてしまう人もいる。新しいことにチャレンジしたい人、縛りの少ない自由な環境で働きたい人、個人・実力主義な人には向かない企業であると感じる。

 

客室乗務員、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、女性、日本航空(JAL)、正社員

 

働き方改革などで風通しは少し良くなったが、サービス早出、フライト準備という名の時間外労働がかなりある。また客室乗務員という職務上、体力はかなり必要。フライトは社会一般に思われているスケジュールよりかなり過酷であり、アメリカ西海岸なら基本的に1泊3日で帰ってくる(これは他社も同じ)。
同年代の人と比べると給料は少し高い。福利厚生も比較的充実していると思う。しかし、給料は上がり幅が少なく、そして拘束時間を考えると不満も残る。
年功序列がかなり色濃く残っており、いわゆるお局様も多いので若いうちはストレスも多い。

 

休みが多い仕事といわれているが、夏休みや冬休みはまったくなく、祝日も関係ないため一般的な企業とさほど変わらないと思う。シフト制のため一般企業の人と休みがかぶりづらい。しかし、乗務員(パイロットと客室乗務員)の労働時間などは法律で割合しっかり守られていると思う。

 
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