日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

日産自動車梶u社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

技術、在籍10〜15年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日産自動車、正社員

 

元々、外の会社と手を組むことに抵抗が無く、何でも自前主義の会社と比較して多様性を重んじる文化が強いと感じます。良い意味では、ダイバシティがあり良いところ取りが出来たり、互いの強みを生かし、弱みを補完しあう構図があると思います。アライアンスが上手くいっている時は良いですが、WIN-WINな関係が一度崩れると、どちらかが足を引っ張るリスクもあると感じます。トップダウンで目指すべき方向が示される事が少なく、上位の方が明確な方向性とその責任を一手に引き受けて強く進めていくイメージがあまりなく、下からの提案が重視されます。とにかく主体的に、自分で考えて、目指すべき方向を上位提案することが期待されます。

 

生産技術、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日産自動車、正社員

 

日産とルノー、三菱といった会社の関わりが強く、最近はなんでもかんでもアライアンスを表に出して言ってきている。アライアンスというのは、各社の良いところを合わせて相乗効果を生み出していこうといった取り組みなのだが、元々の企業文化ややり方が異なる中で同じ基準やベースを作っていくというのは非常に難しい。

 

ルノーとアライアンスを組んでからすでに20年が経っているが、各社とも自社の文化を推進してくるし、下の人間は上に言われたとおりに何とか相乗効果を生み出せないかと苦労している。現場での苦労までを考えきれずに理想を追求するため、現場と経営陣とで温度差があるようにも感じる。ただ、各社の仕事の進め方や考え方などを参考にできるので、一概に短所とも長所とも言えないところはある。

 

商品企画、マネージャー、在籍10〜15年、退社済み(2020年より前)、中途入社、男性、日産自動車、正社員

 

古風(時代遅れ)で保守的な日本人組織を外資が支配する構造。トップダウン型だが経営陣の多くが事無かれ主義で判断が遅い。皆が社内政治に明け暮れた弊害で、ここ数年は経営の視点が顧客に向いていない。一部の車好きが奮闘しているものの、車好きほど出世のレールから外れるため、本業の車造りに関しては諦めの空気が漂う。

 

マニュアル崇拝文化の良い面として各種社内制度は充実。良質な教育を受ける機会が豊富で、若い世代には良い会社。今の若い社員が育つ頃までに良い会社に生まれ変わる事を祈る。

 

事務系、課長、在籍5〜10年、現職(回答時)、中途入社、男性、日産自動車、正社員

 

ダイバーシティを重視したオープンなカルチャー。成果を出せば年齢、性別、国籍、学歴等関係なく評価される。だいたいうまく機能しているが、たまに極端に当期の成果をよく見せるために無茶をする人が現れるという弊害はある。その人がモンスター級の場合は大変だが、中期的には淘汰される。アライアンスでの組織統合が進んでいる。覇権争いみたいなのもあるが、衝突もありつつも自分の部署は割とうまく進んでいる。しかし、部署によってはうまくいってない。

 

カンパニー(ルノー、日産、三菱)、ファンクション、リージョン、プロジェクト軸での利害関係が合わない場合があり、合意形成には時間がかかる。ある種のタフさが必要。巨大企業なので部門が違えば、別会社。部門を跨ぐ異動は@公募、A個人的なコネ、B幹部候補生への登用しかない。会社自体は働く場として悪くないので転職する前に一度社内異動してもいいと思う。

 

部門による差は激しい。ヘッドハンティングして来たスーパーエリートがいたり、大きなビジネスで英語で外国人と渡り合うような部署もあれば、他の部門では機能せずあまり働かない日本人のおじさんばかり集めたような部署が事務系にも技術系にもあり。そこで働く若手は可哀想でならない。最初にどこに入るかが極めて肝心。

 

R&D、開発職、一般、在籍3年未満、退社済み(2020年より前)、中途入社、男性、日産自動車、正社員

 

【良い点】
基本的におっとりとした従業員が多く、個人レベルでは優秀な人が多い。自分からコミュニケーションを意識的にとることで、同僚から学べることは多かった。また、利益率は高いといえないものの、将来の技術開発に対しての投資には積極的な文化を持つ。積極的に新規技術を採用するために、実行と実証のサイクルは速いと感じた。

 

【悪い点】
人海戦術で対応すれば問題は克服できるという志向が強く、根本的な問題解決ができないことが多かった。多くの人を投じるだけでマネジメントは機能していないため、意味づけが不十分な業務が多くあり、能力と業務のミスマッチが多く見受けられた。上位者の思い付きに付き合うことが多く、担当者としては納得感を持ちやる気を維持することができなかった。役職者に対して進言をしたとしても、職位と年功が優先されることが多く、反対があっても役職者の意思が優先される。

 

R&D、在籍3年未満、退社済み(2020年より前)、新卒入社、男性、日産自動車、正社員

 

ミーティングが多い。1年目ですら、1日の半分はミーティングに出ている。
基本的にスケジューラには会議が3本ほど並行して入っており、豆にしている人はどの会議に出るのかわかるようにしてくれているが、そうでない人はどこにいるのか所在がつかめないことが多い。

 

skypeやメール、電話などを意図的に無視・使わないようにしている人もいる。ルノーと会議することが多いこともあり、ペーパーレスやリモート会議などはよく行われていると思う。

 

ちなみに、工場での抜き取り検査不正や会長逮捕を知ったのは報道経由で、世間に明らかになってから集められて状況の説明をされた。社内の空気は特にそれまでと変わらず、俺らは開発をやるだけだ、という空気だったし、ルノーとのやり取りなどにも特に支障はなかった。

 

マーケティング、在籍3〜5年、現職(回答時)、中途入社、男性、日産自動車、正社員

 

地域・機能・商品という観点から三軸経営を行っており、あらゆる提案も基本的には様々な部署にマトリックスで承認を得て進めることが基本。良く言えば、様々な機能部門が評価することで極端に間違った方向になることは避けられるが、一方で時に様々な機能部門と調整することで、中途半端な提案に変わっていくいくことがある。日系企業という感じはなく、非常に外国籍も多い会社であり、一から育て上げる文化よりも、外から良い人材を取ってくるといったパターンの方が多い。

 

生産技術、在籍10〜15年、現職(回答時)、中途入社、男性、日産自動車、正社員

 

製造業はどこも一緒とは思うが、技術系は慢性的な工数不足。部署構成や業務手順などは毎年のように変動していて、ノウハウが組織に残りづらい。
良く言えばスピード重視で臨機応変、とりあえず動いてみて走りながら考える傾向。ただし何事においても実質の評価・判断基準は『コスト』。多様な意見が許されているが、組織として一丸となって同じ方向へ進むのは苦手なように感じる。

 

いろいろな国の人と仕事をする機会があり、海外への出張・転勤も多い。あまり計画的でなく、よく海外駐在期間が延長される。性別や人種に対する偏見はない。偏見のあるような人は除外されていく雰囲気。外国人との折衝や、頻繁で不定期な転勤・海外勤務が苦にならなければいい会社だと思う。

 

経理財務、在籍3年未満、現職(回答時)、新卒入社、男性、日産自動車、正社員

 

管理会計がとても強い会社。会社の利益を、商品、地域、機能(M&S、製造、…)の3つの視点から見る「3軸管理」が特徴。それぞれの整合性を保ちながら、個々の予算と実績を管理するので、かなりの人数が必要。また、それぞれの数値に責任を持たせるために、判断と交渉ごとが必要だったり、あるいは既得権益(いわゆる聖域)の存在のため、システムで自動化しづらい領域がある。故に、かなりの人数が管理会計を担当している。反対に、財務会計は大昔に、比べて、本社集約やアウトソーシングにより人数がかなり減っている。

 

研究開発、在籍3〜5年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、女性、日産自動車、正社員

 

企業文化としてはダイバーシティを推進しており、女性にとっては働きやすい環境だと思います。横浜本社、研究センターには保育園があり、お子さんを預けてから出社する方を多く見かけました。組織体制としては、日産、ルノーでそれぞれ本部長クラスまで単独で組織を有しており、日産の独自性も有る程度は担保されます。

 

しかし実際は部品の共有化などが推進されており、会議だけで車や部品の機能そのものが、日産かルノーかどちらかのものに統一されてしまうということもありました。すなわち、技術屋が開発に力を注いできても、会議を重ねた結果その案が通らなければ、開発そのものが無くなってしまうということも。
(もちろん、各種KPIを設定し多角的な視点からリーズナブルな判断がなされるので、異論はありませんが。)ただ、そういった意味で爪を噛む思いをしている技術の方が多いというのも事実です。

 

マーケティング、在籍3〜5年、現職(回答時)、中途入社、女性、日産自動車、正社員

 

組織力が純粋な日系企業と比較すると弱い。日系企業の一致団結、チーム力はみられず、良くない意味で個人主義であると感じられる。役員層のほとんどが外部から入社した外国人であるためか、企業へのロイヤリティが低く、会社がより良くなるため、人材を育成するために貢献するというよりも、個人のキャリアアップ・利益がどうやって得られるかという意識行動が多々見られる。

 

経営層の方針発信やリーダーシップが見えにくいため、多くの部門、部署が存在するにもかかわらず一体感がなく横連携やチームプレイはほとんどない。個人レベルでも企業へロイヤリティは高くなく、人の出入りが非常に多い。部門、部署が多く(重複した機能も多い)、そのため意思決定までのプロセスが複雑で、非常にスピードが遅い。経営層の人の出入りが多いため、四半期ごとにプロセスの最終決定までの決裁者が入れ替わり、担当者の業務負担が大きい。

 

営業部門、在籍15〜20年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、女性、日産自動車、正社員

 

大企業特性の縦割り文化がまだ残っている。決裁者のレイヤーも年々増えるため、部長クラスでも決定権がなく、判断までに時間と労力がかかる事が増えた印象。また、一度決まった事が覆される事も多々あり、担当者クラスは日々振り回される覚悟が必要。提案に当たっては、各レイヤーの上司がそれぞれの上司に説明するに足る資料が求められるため、より多くより細かくなりがちでその分残業が増える。資料作成が好きな人には向いているが、細かい数字を拾ったりパワポにまとめたりが苦手な人には苦しい職場。

 
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