日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

NHK_日本放送協会「社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

制作、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、女性、日本放送協会(NHK)

 

年功序列、縦割りのお役所的な風土。一方、新人でも企画さえ通れば番組を任せてもらえる。アシスタント期間がなく究極のOJTを強いられるので自ら学ぶ意識が必要。下積みがなく、学生からいきなり緩い社会人環境で興味があれば楽しい仕事ができるので、社会を舐めた謙虚じゃない職員も一定数いる。仕事、ビジネスマナーなど厳しくする上司も働き方改革とパワハラ防止で減ってきており拍車がかかっている。将来に危機感を持ち予算感覚がある職員と金満な職員の差が激しい。

 

基本的なイメージとしてはテレビを作っている官公庁というイメージを持ってもらえればいいかと思う。ほかの業種をする(例えばディレクターがマーケティングやPRなどの部門に行く)と「落ちこぼれ」とされる文化があるため、他の業務から刺激を得たり、その技能でキャリアチェンジやキャリアアップを図ることは(TVがオワコンである以上)ほぼ不可能。ただし本人に強い意志があり、社内落ちこぼれでもやめてもいいやと思っている、もしくはクビになることもつぶれることもない安定感という意味ではいい起業かも。

 

報道局、記者、在籍10〜15年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

職種別採用の強固な縦割りが基本。記者はまず地方に配属され、突然現場に放り込まれる。基本は真面目・親切な人が多いので聞けば教えてくれるが、手取り足取りという文化はない。ニュースの価値を本気で信じ、報道で社会を良くしようという熱い人が多い。ネタを取ってくれば評価され、取ってこれなければ埋没する厳しさがある。10年目までに進んだ本部の部署によって縦割りが部単位にさらに細分化する上、職員全体から見れば少数派の記者が群を抜いて出世するため、マネジメントや経営戦略の点では非常に弱い。

 

営業企画、在籍3年未満、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

古い習慣が根強く残っています。裁量権はあまりないと思ったほうが良いです。営業の立場は組織内で低く、組織の「下」支えといった感じです。営業でありながら商品であるコンテンツや制度に対して意見し実際に変わることは非常に稀かと。また、何をするにも組織のトップの印鑑が必要です。(どこの大企業も同じかもしれませんが、、、)働き方は数年前の一件から変革されたようで、私が入局してから深夜残業は基本的にNGです。一般職の時間外勤務は管理職評価にもかかわるようなので積極的に休暇を取得したり早く帰るよう指導される風潮があります。

 

プロデューサー、在籍20年以上、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

日本で最大の放送局、唯一の公共放送としての自負と使命感が、制作現場にも共有されている。利益追求ではなく、放送を通じて社会に貢献したいと思っている人材が多い。文系、理系、硬軟とりまぜてバラエティに富む優秀な人材が多いのは強みである。

 

番組のクオリティのためなら、残業もいとわない風土があったが、過労死が問題になる中で、勤務時間管理が厳格化している。ネットへの展開や4K8K放送など業務量は増えている一方、給与は削減されており、職員のモチベーションをどう保つかが課題となっている。ただ一般企業の平均よりは高い給与を得ており、安定性や社会的信用は高い、

 

お役所的な年功序列の人事制度や、事なかれ主義もまだまだ根強い。番組内容や働き方でもコンプライアンスを重視する傾向が強まっており、息苦しさも増してきている、受信料制度で維持されていることから、コスト意識に欠けている面も否定できない。将来的に受信料制度が維持できるかどうかも不透明で、現在の経営規模を維持できるかどうかは不安な部分も大きい。若手のディレクターやプロデューサーの中には、ネット映像配信などの企業に転職する者も目立ってきている。就職の倍率はまだまだ高いが、志望者数は減少傾向である。

 

報道、在籍20年以上、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

極めて幅広い職種が存在し、かつ職種別の採用、育成が行われるので、部門ごとに組織風土がまったく違う。番組制作部門は自由度が高く、制作者1人1人の取材や提案を真摯に吟味してくれる環境があり、ドキュメンタリーからエンターテインメントまで共通して、権威や権力とは一定の距離を取りたいという気風がある。報道は制作部門に比べると規律が重視される傾向があり、政治報道、事件報道など分野ごとに結束する傾向がある。健全なジャーナリズムの追求と政権との距離に悩む構造的な問題を抱えている。

 

総務・管理部門は極めて厳格なコンプライアンス、根回しが求められ、改革マインドと旧態依然のお役所体質が混在している。職種に限らず20代の頃は綿密なOJT教育が行われるが、成果による選別はシビアで、将来東京の中枢で活躍できる人材として評価されるべく、入社時から一定の緊張感がある組織と言える。非常に幅広い職種の集合体なので、統一した企業文化の醸成が難しい面があるが、ポジションに関わらず視聴者の目線、利益に立ち返ることが求められる。日本の伝統的な放送行政の時代から、インターネット通信との融合時代を迎え、今後コンテンツをどう届けていくのか、大きな過渡期を迎えていて、これに関しては職種を超えて課題が共有されている。

 

報道、pd、ディレクター、在籍3〜5年、退社済み(2015年より前)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

非常に真摯に仕事をしている人が多い。ニュースのイメージで固そうなイメージが強いが、チャレンジを許してくれて色々実験できるのが制作報道部門の面白さ。日本の放送文化、放送事業をリードしていこうという気概をもった社員もそれなりいる。部門によっては非常に保守的な人も多く、極めて俗人的な組織のため、上司がどんな人かでやれることや、その後の成長に大きく影響してしまう。チャンスを自ら見出して、それを成長機会にできる人は伸びるし、周りに流される人はぼーっとしていて、10年20年たってしまう。ぼーっとしていても安定した給料と待遇があり、どんなに頑張っても少し役職があがるが給与などは大きくかわらないので、純粋に仕事が面白い という理由でハイモチベーションで働いている人が多い。

 

部署は縦張りで隣の部署は、別会社のような雰囲気であり、同じ部署でも職種(記者・ディレクター・カメラマン・編集マン)でまったく違う仕事をしているような感じです。同じ部署の別の職種と仕事をする上でも、縦割りの報告が求められるため、円滑な業務遂行の支障になっている。基本的に入社時からの職種から定年までをまっとうすることが前提になっていて、評価や休日の取得など、社内でも共通した制度や文化が築きにくい。営業や管理部門と報道・技術などの現場部門では、まったく仕事内容が異なる

 

制作、在籍10〜15年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

究極の縦割り組織で制作、記者、技術、営業&総務と、同じ会社とは思えないほどカラーが違う。放送現場はイケイケドンドンの世間一般でいうところの「業界人」。技術は地元近辺の出身者が多く、「ガンコな職人」。営業総務は「マジメな公務員」、といったイメージ。特に拠点局や渋谷にいると、建物もフロアもまったく違うため、他部署とは口をきくことすら稀である。制作と記者はお互いに自分が会社の根幹を支える組織だというプライドを持っている。また、縦割りゆえに、逆説的だが、他部署に太いパイプがあれば思わぬ形で自分の業務にメリットをもたらす。管理職になると、調整業務が主となり、9で始まる内線電話にかじりつき、様々な部署の利害調整に追われるが、いざという時、カウンターパートの担当がよく知っている人間か、そうでないかで結果に大きな差がでる。転勤を前提とした組織なので、よくも悪くも、モロモロの人間関係は2?3年ごとにリセットされる。

 
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