日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

鞄d通「社風・雰囲気・価値観を暴露」

 

社風・雰囲気・価値観

 

営業、在籍20年以上、現職(回答時)、新卒入社、男性、電通

 

入社した年代によって、企業文化に違いがあります。50代は、バブル入社でピラミッド型の組織形態で育ったため、いわゆる古い考え方の人が多い。若くなるにしたがって、愛社精神は低くなる傾向あり。特に契約社員に関しては、5年満期で、正社員登用のハードルは非常に高い為、次に自分はどこにいくかを常に考えながら仕事をする必要あり。いわゆる電通ブランドは公私ともに通用しなくなっており、普通の会社になった感じ。特に、近年はコーポレート部門の発言力が増しており、社内事務作業が非常に多くなっている。社内営業は必須。

 

プランナー、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、電通

 

体育会の空気は残ります。バランス良く仕事と私生活を両立しながら、いつなんどきも楽しみたいと言った人にはこれほどまでにいい環境は無いと思います。任せてもらう文化もあり、若手のうちから声をあげればその分だけ、チャンスを与えてもらえるような環境です。経験を得るにはこれほどまでにいい環境は無いと思います。加えて先輩たちに可愛がってもらえるのでオンボーディングも心配ないです。新卒を可愛がる文化が根付いているため新卒で入ることをお勧めします。中途に関しては広く募集されているものはあまり良い条件や案件が出てきていないかと思います。バイネームで指名されることが大事です。

 

コピーライター・プランナー、在籍3年未満、現職(回答時)、新卒入社、男性、電通

 

仕事に対するモチベーションが高い。電通の仕事ということに誇りをもって取り組んでいる人多い。仕事に対してストイックだし、クライアントが何を求めているのかをしっかり考えている。事件があって以来は、社内総出で働き方改革を進めており、新入社員研修のときから昔とは全然違う扱いになっていると聞いた。(17時半には帰らされて、その年は上司と飲み会も禁止だった。完全下校みたい)リモートワークもコロナが流行し始めてからいち早く取り入れた。今後の働き方についてはリモートが主流になっていくのではないかと思われる。

 

マーケティング、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、電通

 

特定の分野の能力に長けたスペシャリストから、なんでも屋さんなジェネラリストまで、多様な人材と仕事ができる会社。今では取り下げられている「鬼十則」の精神が(良い意味で)語り継がれており、社内外問わず「相手を喜ばせること」に対するこだわりが他企業に比べて強い印象。一方で、巨大日系企業にありがちな「2割が8割を支えている」構図は当社にも当てはまるように思われる。そのため、本当に自分のやりたい仕事を見つけるためには、優秀な人材とのパイプラインを築き、自ら仕事を作るぐらいの精神がないと務まらない。

 

ビジネスプロデュース、在籍15〜20年、現職(回答時)、新卒入社、男性、電通

 

かつては営業・マーケティング局・クリエーティブ局・プロモーション局・媒体局・バックオフィス部門のシンプルな組織構造だったが、最近は新しい組織の統廃合が毎年のようにあり、どの部署がどんな仕事をしているのかを精緻に把握するのは困難な状況。細かく細分化した組織になったため、専門性は高まっているが、逆に昔の電通のような壮大なビジネスを仕掛けれる人間が少なくなったように感じる。また広告代理店業に拘りすぎて、新しい電通業を描けていない状況。

 

良くも悪くも体育会系の気質がかつてはあり、それが軍団感を作り上げていた。最近はその部分もどんどんなくなりつつあり、軍団よりも個人中心になってしまっている。プライドが高い人間が高く、負けることが嫌いな人間が多いが、優秀な人間もたくさん存在する。ここ2〜3年は歯車がうまく噛み合っていないので業績がイマイチだが、もう一度噛み合えば加速していくポテンシャルはあると信じている。

 

クリエイティブ・プランナー、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、男性、電通

 

自由を重んじる企業風土です。クライアントからもらうオリエンも年々抽象度を増していて、広告に限らない自由な打ち手を求められています。一方で、働き方改革の影響をもろに受けており、クライアントからは自由度の高い難しいお題を求められつつ、会社からはしっかり休むことも求められます。この改革により精神面の健康は非常に改善されたのですが、良くも悪くも仕事とプライベートを分けて考えるようになりました。また、社員のなかでも30代以上と20代の間で価値感が別れているような印象もあります。30代以上は、ワークホリックなひとが多いですが、20代はどちらかといえば仕事もプライベートも充実させようというスタンスのひとが少なくないです。昔の電通的価値観はいまの20代社員には伝わっていないように思います。

 

営業、在籍10〜15年、現職(回答時)、新卒入社、男性、電通

 

ここ数年の悲しい事件およびブラック企業大賞を受賞したことで世間からのイメージは良くないと思うが、その事件後は働く時間を全社で統一したり、休暇取得を強制的にさせたりと、社長が先頭に立って長時間労働の文化を変えようとし、また、実際にかなりのホワイト企業に変わってきている。社員の仕事に対する熱意は総じて高く、何事も全力で取り組む体育会系気質が良いことも悪いことも生んできたように思う。管理職のマネジメント能力の低さ、ガバナンスの低さが長期的な課題であり、裏を返せば現場の裁量が大きく、現場で結果を出していることが評価をされる。ビジネス面においては、マス広告への依存度が高く、デジタル化の波に乗り切れていないこと、また、国内のGDPにほぼ比例する総広告費の停滞が課題であり、海外展開と買収にチカラを入れるも先行きは不透明である。

 

CMプランナー、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、電通

 

クリエイティブ部門においては、「細工は流々仕上げを御覧じろ」という言葉が似合う企業文化だと思う。映画鑑賞やマンガなど、はたから見れば遊んでいると思われるようなことさえも仕事の助けになることが多い職種なため、とやかく言われることはない。それどころか1年目の時に「映画でも見てこい。なにが面白かったかレポートして出せ」とさえ言われたこともある。クリエイティブ部門における組織体制は、巷が抱く電通=体育会系のイメージとは程遠いと思う。行事的な飲み会は半年に1回あるかないか。唯一、体育会系だと感じていた深夜の企画打合せやプレゼン準備なども、昨今の働き方改革によって本当になくなった。個人的には絶対になくならないと思っていたのに。やむを得ない事情の場合、たとえば早朝8時プレゼンや、鉄道関係の撮影(電車やホームを止められるのが終電が終わってから)などは、特別な申請を出すことが必要になった。

 
page top