日本にある全てのブラック企業の根絶を目指して

NHK_日本放送協会「育休・産休・在宅勤務を暴露」

 

育休・産休・在宅勤務

 

ディレクター、在籍3年未満、現職(回答時)、新卒入社、女性、日本放送協会(NHK)

 

組織の中の女性管理職が少なく感じている。そのため、長期的に働き続けるビジョンを持つことが難しいと感じる。全国転勤もあるので、結婚・子育てもしながら番組づくりに携わり続けるのはあまり現実的ではないと感じる。若く、仕事に勤しみたいと思う時期はいいが、家庭との両立は、勤務時間を取材先に合わせたり、編集のときは周囲に配慮してもらったりしないとなかなか難しいため、そのコミュニケーションコストが負担に思うようになると思う。

 

上層部が男性ばかりでダイバーシティ意識が完全欠如している。育児との両立支援などの制度は他社に比べてもかなり整っていると思うが、制度の使い勝手(利用しやすさなど)は決してよくない。男女で仕事の中身に差がない、給与差がないという面では男女平等だが、機会は均等にあるが結果(昇進や評価)が追いついていない。特に育児などの理由で24時間働けない、転勤ができないなど制限がつくとキャリアの道が絶たれる。それでも仕事の内容にやりがいを感じて働いている女性が多いが、理想と現実のギャップで転職する女性も増えていると感じる。

 

制作、在籍3〜5年、現職(回答時)、新卒入社、女性、日本放送協会(NHK)

 

女性だから何かが出来なかったり、仕事を制限されることはなく、むしろ実力主義。一見すると性差なく働けるように見える。しかし、管理職は男性社員が圧倒的に多いため、リベラルのように見えて、昔ながらの感覚を持っている人は少なくないように感じる。職場全体としても、技術など仕事で関わる他職種ではまだまだ女性は少ないため、やりにくさを感じることはある。また、かつて長時間労働の温床だった感覚を払拭しきれていないので、私生活を犠牲にすることをカジュアルに求められることもある。独身の時はまだ融通が効くが、家庭を持つ先輩などは男女関係なく負担は少なくないように見える。

 

制作局、PD、ディレクター、在籍5〜10年、退社済み(2015年より前)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

職種によりますが、日本の放送業界、映像業界の中ではとても働きやすい会社だと思います。実力主義で、男女による差はなく、当たり前に女性が活躍している会社です。リベラルな人が多いことも背景にあると思われ、男だから、女だからということは特にありません。体力的にハードワークが求められるので体力面で女性によっては厳しい場合もあるかもしれませんが、休職者に女性が多いなどといったことは特に無いように思えます。知的ハードワーク、精神的なプレッシャー、ストレスはかなりかかる職場なので、仕事や職場が嫌になってしまう人は相応にいますが男女による差は特に感じられませんでした。むしろタフな女性が多いと思われます。

 

営業、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

女性の活躍推進は協会全体の課題として取り組んでいる印象を受ける。局や部単位でも、女性向けのセミナーやサークルが開かれることがあり、制度面はもちろん充実していることから働きやすさは向上していると思う。一方、これらの取り組みが奏功したこともあり、男女とも職員の平均年齢が上がってきており、組織体制としてどのように年齢構成を作っていくか、また介護といった事情を抱える職員の増加にもどうこたえていくかが次の課題となっている。なお、女性の働きやすさ向上に比して、周りの男性の負担増加は以前から指摘されており、これについても給与制度面や人員体制面で少しずつではあるが、改善されてきている印象を受ける。

 

放送管理、在籍5〜10年、退社済み(2020年より前)、新卒入社、女性、日本放送協会(NHK)

 

時短勤務や育休など、実際に機能しており、働きやすい職場かと思う。在宅勤務については実際の運用はまだ見られないが、導入に向けて試行を模索している段階である。管理職の女性も存在し、バリバリ働いている。全国転勤があるが、配偶者がいる場合、別居期間が長くならないよう一定の配慮はある。配偶者と同居したい場合、職種変更等を自分が許容できれば、さらに勤務地の希望は叶いやすい印象。(特に、夫婦ともにNHK在職の場合は、調整しやすそう。)

 

記者、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

記者に限って言えば、女性の方が東京での勤務や関東周辺での勤務がしやすい環境となっている。これは、安倍政権が「女性の活躍」を打ち出しているため。女性の記者は、その働き方が一般的な企業と比べると過密であることなどから、結婚を機に辞めてしまう人が多い。そうなると、ちょうど、入局から5〜10年程度で辞めてしまう女性記者が多くなる。この年次は、東京に異動して、さてこれからより活躍をしてほしいと上の方々が考えている時期。毎年毎年、多くの女性記者を東京やその周辺に上げていかないと、必然的に男ばかりが残ってしまうことになる。ということで女性記者は男性より東京とその周辺に行きやすく、東京一極集中を是としているNHK記者にとって、ある一面では女性は働きやすいといえる。が、おわかりの通り、女性記者に対して、働き方の面で何一つシステム的なフォローは行われず、組織として単に女性を中心にすえようとしているのみ。本当に報道機関と名乗って良いのかわからないくらい場当たり的な対応しかしていない(笑)。

 

制作、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、女性、日本放送協会(NHK)

 

仕事をする上では、女性だからという差別はあまりないように感じる。性別に関係なく実力によって評価されるので、男性だったらこんなことを言われずに評価されたのに、というような経験はない。一方、体力面でのハンデがないわけではないと感じる。徹夜が続いたときなども、体力があるとかなり違う。限界に来た時、頭が回るか、気力がもつかはかなり体力によるところも大きいと思う。また、仕事のあとにランニングをしたり飲み会に行ったりとプライベートを充実させている人も心がけのほか、体力がそれを可能にしているところも大きいように見受けられる。

 

一点難しい点があるとすれば、仕事のノルマがあるわけではなく、分担も難しいため、女性のライフイベントと仕事の両立は簡単にはいかないこと。特に子育てについては、ロールモデルが少ない。限られたパイオニアも、それぞれやり方は千差万別なようで、このようにすれば最低限やっていけるであろうといった型はない。転勤も大きい。親族や長年の友人がいない地域を転々としつつ、子育てをするとなると、仕事と子育ての両立に加えて、サポートの欠如や不安というそもそもの土台の問題がある。いずれにせよ、家族のなかでしっかりと方針を決めたり協力したりしないと、難しい。

 

管理部門 出向 出向先にて管理職、在籍5〜10年、現職(回答時)、新卒入社、男性、日本放送協会(NHK)

 

女性の採用数も年々多くなり、半分とまではいかないにしても、男性ばかりというイメージは全くない。会社としては結婚・出産後も何の問題もなく働けるようになっており、実際に働いている方も多くいます。当然一生懸命やってらっしゃる方も多いのですが、すでに結婚もしているので、昇進を望まず(昇進しなくてもそれなりにもらえてしまうので)、金だけもらい、残業は一切せず、きつい業務はやらず、と、結婚後の女性に優しすぎる制度を明らかに逆手に取った方も多くいますので、個人的にはこのままの制度を維持すると、人事制度上、破たんすると思います。

 

今でも育児休職で人数が足りず、総労働時間が尋常じゃない部署がたくさんあります。まだ休職しているのであればいいのですが、復帰し、育児のため相対するとなると、何もやらせないわけにいきませんし、かといって育児中ですと転勤にも出せないので、残る人間にかかる負担が大きいです。ただでさえ慢性的な業務負荷が良く問題視される会社なので、この優しい人事制度は、逆に業務負荷を全体に否応なく生じさせるので、結果的に優秀な人材の流出を招くのではないかと思っています。

 
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